️犬が見せるストレスサイン
破壊行動
いつもは良い子でお留守番できているのに、ある日帰宅したら家の中がボロボロに破壊されていた…ということはありませんか?
実はこの破壊行動の裏には、ストレスが隠れているかもしれません。蓄積したストレスを発散する場所がなく、むしゃくしゃした気持ちから物を壊すという行動に出てしまうのは、私たち人間にもどこか理解できる気持ちではないでしょうか。
特に犬の場合、「噛む」という行動はストレス解消に大きな効果があると考えられています。溜まったストレスを解消するために手近なものを噛んでいた結果、部屋中の物を壊してしまったということもあります。
無駄吠え
ストレスが溜まると「あー!!」と大声で叫びたくなる、カラオケで熱唱したくなるという人もいるのではないでしょうか。
実は犬も同じで、ストレスが限度を超えると無駄吠えがひどくなることがあります。
そう考えると、「このストレスをどうにかしてよ!」と必死で訴えているようにも聞こえてきませんか?ぜひ気づいてあげたいストレスサインです。
食欲がなくなる
ストレスサインが現れるのは問題行動だけではありません。精神的ストレスが体調不良となって表れる場合もあるので要注意です。
特に引越しや家族の増減など、環境の変化が要因のストレスを感じている場合に多いのが食欲不振。
ごはんを食べないだけでなく、大好きなおやつにも興味を示さないなどの状況になることもあります。
嘔吐・下痢
ストレスによる体調不良のもう1つの代表例が嘔吐・下痢です。これはストレスによって自律神経が乱れ、胃腸の働きが悪くなるからです。
犬は比較的、嘔吐・下痢をしやすい動物ではありますが、1日に何度も繰り返す、あるいはお留守番のときに必ず吐いているなど同じシチュエーションで同じ症状が見られるといった場合には要因を突き止める必要があるでしょう。
️覚えておきたいカーミングシグナル
犬のストレスサインとして「カーミングシグナル」というものが知られています。
これは本来、犬が不安や緊張を感じたときに自分や相手を落ち着かせるためにとるコミュニケーション行動と考えられています。カーミングシグナルはさまざまありますが、下記は特に代表的な例ですので覚えておいて損はありません。
- 前足を執拗に舐める
- 首の辺りをしつこく掻く
- あくびをする
- 自分のしっぽを追いかける
- お腹を見せる
️まとめ
ストレスが万病の元であるのは人間も犬も同じです。
愛犬にできる限りストレスを感じずに毎日を過ごしてもらうためにも、愛犬が何に対してストレスを抱いているのか、その原因を明らかにすることが重要です。
原因が努力や工夫で取り除けるものであるなら徹底的な取り除き、避けられないものであるなら少しでも影響を少なくする方法を考えましょう。ストレスが少ないことはご長寿犬の特徴の1つとも言われています。
心も身体も健やかに長生きしてもらうためにも、まずはストレスサインをしっかり見逃さず、愛犬のストレスレベルに気づくことからはじめたいですね。