犬におもちを食べさせても大丈夫?
おもちの原材料は“もち米”です。もち米そのものは、犬も問題なく消化することができる食材です。米はドッグフードの原材料としても使われていることがあります。
もち米を蒸したものすり潰したものがおもちであると考えると、もち米そのままの状態よりも、おもちの方が消化に良いと思う飼い主さんもいると思います。
しかし、犬がおもちを食べることには様々なリスクが伴います。間違った与え方をすると、犬が命を落としてしまう可能性もゼロではありません。
犬に絶対NGなおもちの与え方
1.丸ごと与える
市販されている切り餅を丸ごと与えると、犬がおもちを喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
人間の場合でも、おもちを喉に詰まらせてしまったことによる死亡事故が毎年多発しますよね。
犬におもちを与えるときは、小さくちぎって食べさせるようにしましょう。犬がおもちを味わって食べるということはありませんので、ほんの一口サイズで十分です。
2.たくさん与える
犬がおもちを食べすぎると、消化不良を起こす恐れがあります。
腹痛や嘔吐や下痢の原因になることがあるため、たくさん与えることはやめましょう。1日に市販されている切り餅1個は与えすぎと考えてよいと思います。
また、犬が初めておもちを食べるときは、ほんの一口サイズをひとつだけ与えて様子を見ましょう。
多くはありませんが、おもちを食べたことによる食物アレルギーを引き起こしてしまうことがあるためです。
下痢、嘔吐、痒みなどの症状があらわれたときは、すぐに動物病院へ行き、診察を受けるときは“初めてお餅を食べた”と伝えましょう。
3.味付けをする
犬に与えるおもちに味付けをするのは絶対NGです。
醤油は塩分の、あんこ(小豆)は糖質の過剰摂取になる恐れがあります。
ハチミツ(糖質)やバター(脂質と塩分)やチーズ(脂質と塩分)にも注意が必要です。
砂糖を加えていない少量のきな粉は、犬が食べても安全な食材です。ほんの少量にしましょう。
4.焼きたてを与える
犬に焼き立てのおもちを与えると、口の中や食道を火傷してしまったり、胃炎の原因になったりすることがあるため、冷ましてから与えるようにしましょう。
おもちの外側は冷えていても、中の方はまだ熱々のままであることがあります。小さくちぎったおもちの温度を中の方まで確かめてから与えるようにしましょう。
5.老犬に与える
老犬におもちを与えることは、絶対にNGとまではいいませんが、与えない方がよいです。
粘りのあるおもちは、犬の口の中や歯にくっついてしまいやすいです。老犬の口の中にいつまでも張り付いて残ってしまうことがありますので注意しましょう。
どんなに小さくちぎったおもちも、老犬の喉に詰まらせてしまう恐れがあります。
もち米は犬も問題なく消化することができる食材ではありますが、消化を得意とはしていません。
そのため、消化機能が低下した老犬がおもちを食べると、消化不良を引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
まとめ
犬に絶対NGなおもちの与え方を5つ解説しました。
- 丸ごと与える
- たくさん与える
- 味付けをする
- 焼きたてを与える
- 老犬に与える
おもちを食べるとき、おもちをテーブルに置きっぱなしにするのは絶対にやめましょう。犬が丸ごと食べてしまうと、喉に詰まらせたりする恐れがあります。
市販されている切り餅がまだ袋に入ったままの状態で誤飲してしまう犬もいるようです。保管場所にも注意しましょう。
犬におもちを与えるときは、味付けしていないものを小さくちぎって、ほんの少量を食べさせるようにしてくださいね。