️喜びすぎ注意!思わぬリスク
足腰に負担がかかる
喜びのあまり、後ろ脚だけで立ち上がってぴょんぴょん飛び跳ねてしまう子は多いですよね。
しかし、当然のことながら犬の体は二足歩行を想定した構造ではないため、この行動は後ろ脚の関節や腰に過剰な負担をかけてしまいます。
その結果関節炎などの疾患を引き起こしてしまったり、バランスを崩して骨折や脱臼などの怪我をしてしまう恐れがあります。
呼吸器に負担がかかる
嬉しさと興奮のあまり、けたたましく吠えてしまうという子もいます。
あまり激しく吠えたてることが続くと気管などの呼吸器に負担がかかって声が掠れたり咳が出たりするだけでなく、悪化すると気管支炎や気管を支える軟骨が弱くなることで気管が狭まってしまう気管虚脱などの病気を引き起こすリスクが高まります。
ヘルニアになる
吠えることによるリスクは、呼吸器にまつわるものだけではありません。
吠えるためには腹筋を使いますから、たくさん吠えると予想以上に腹圧がかかります。
その結果、椎間板が変形して飛び出して神経を圧迫してしまう椎間板ヘルニアや、肛門周囲の筋肉の隙間から臓器が飛び出してしまう会陰ヘルニアの原因になることもあります。
相手に怪我をさせる
喜びの表現が強すぎて力いっぱい飛びかかってしまうと、その拍子に相手を転倒させたり爪が引っかかってしまったりと思わぬ怪我をさせてしまうリスクがあります。
犬も悪意があるわけではなく、むしろ相手のことを好きだからこその行動である可能性が高いだけに、そうなってしまうと不幸な事故としか言えません。
特に相手が高齢の方の場合や、愛犬が力の強い大型犬である場合には注意して行動を見守っておく必要があるでしょう。
️愛犬の興奮をコントロールして
愛犬のテンションに巻き込まれない
愛犬が大喜びしている姿は微笑ましいものです。見ているとこちらまで嬉しくなってしまうのはわかりますが、だからといって愛犬のペースに巻き込まれてしまうのは危険です。
愛犬が大興奮しているところに飼い主さんまでテンション高く対応すると、愛犬の行動はますますエスカレートしてしまい思わぬ事故につながりかねません。嬉しくても飼い主さんはあくまで冷静に、大人の対応を心がけましょう。
オスワリで落ち着かせる
あまりに犬の興奮がひどい場合には、いったんクールダウンさせる必要があります。
そんなときに役立つのが「オスワリ」「フセ」などの指示しつけです。もちろん普段から指示に従えていることが前提ではありますが、これらの指示しつけができると犬の感情をリセットすることができ興奮を抑えることに役立ちます。
️まとめ
「喜ぶ」という感情は間違いなくポジティブなものであるだけに、「喜びすぎること」にデメリットやリスクがあるというのは意外に思うかもしれません。
無邪気に喜んでいる犬を抑制するのは喜びに水を差すようで心苦しいかもしれませんが、病気や事故のもとになってしまってはせっかくの喜びも悲しいものに変わってしまいます。
飼い主さんが愛犬の感情を上手にコントロールして、不慮のリスクを避けられるように工夫しましょう。