犬の老化を遅らせるためにできる3つのコツ シニア犬になる前からしておきたい対策とは

犬の老化を遅らせるためにできる3つのコツ シニア犬になる前からしておきたい対策とは

かわいい愛犬といつまでも健康に暮らしたい。できることなら犬たちの老化を遅らせたいと考える飼い主さんも多いことでしょう。犬たちの老化を遅らせることはできるのでしょうか。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬の老化を遅らせることは可能か

走る犬

生きている以上、いずれは歳をとって死んでしまいます。しかし我が子ともいえる犬たちにはいつまでも若々しく元気でいて欲しいものです。これは人間の家族にも言えることですよね。

人間も、犬も、老化を完全に防止することはできませんが、少しでも老化の進行を遅らせることは可能です。人間の場合のアンチエイジングもなるべく早い時期から始めたほうが効果的と言われています。犬の場合も若いうちから対策するとよいようです。

老化を遅らせるためのコツ

フードを食べる犬

犬たちの老化を少しでも遅らせるためのコツをまとめてみましょう。

1.シニアフードに切り替える

中型犬はおよそ7歳、8歳になるとシニア期に入ると言われています。小型犬の場合はもう少し遅くなりますが、犬たちの消化器官は7~8歳を境に少しずつ衰えていきます。この時期以降にも成犬用のフードを与えている場合、犬の消化器官に大きな負担をかけてしまうのです。

そのため年齢に応じたフードに切り替えて消化器官の負担をやわらげ、かつ年齢に応じた栄養素を補給するようにしてあげましょう。このとき、単に成犬用のフードをシニア用に切りかえるだけでも良いのですが、食欲や毛艶、運動量に合わせて手作りのトッピングをしたり栄養を加えてあげても良いでしょう。

体質に合わせた食事を与えることで内臓の負担を取り除き、健康を維持するようにしてあげることが大切です。

2.適度な運動で筋力を維持する

犬にとってお散歩はストレスの発散に最適ですし、運動不足の解消にもってこいです。シニア期になると激しい運動をさせるより、こまめに十分な量歩かせてあげるだけでも良い運動になり筋力の維持に役立ちます。

筋力が低下して歩けなくなると犬たちの老化は一気に進みますので、適切な量の運動で筋肉を維持していきましょう。

また散歩中ににおいを嗅いだり、景色を見たり、ほかの犬や人とふれあったりすることは犬にとって良い刺激になります。いつもと違う道を歩いて犬に様々な物への興味を持たせることは、認知機能の維持に役立ちます。

毎日楽しんで、いろいろな場所を散歩してあげるとよいでしょう。もちろん一緒に歩く飼い主さんもウォーキングをすることで健康維持に繋がります。

お家の中で遊ぶ際も、転倒などに気を付けて適度な運動量と知育玩具などを使う遊びを取り入れるとよいですね。

3.スキンシップをしっかりとる

犬たちにとって大好きな飼い主さんとのひと時はストレスの緩和にもなりますし、安心にもつながるため、この時間は削ることが無いようにしましょう。

ブラッシングやトリミングなどといった定期的なお世話の時間以外にも、優しくなでたり話しかけたり、寄り添って見つめ合ったりなどのふれあいは大切です。

この時、ただ撫でるだけではなくマッサージを意識しても良いでしょう。皮膚表面の血行を良くしたり、リンパの流れを良くしたりすることは新陳代謝を促し老化を遅らせる効果もあるようですよ。

まとめ

手をつなぐ犬と人

犬も人も、残念ながら年を重ねれば重ねるほど老化をしていきます。これはどうしても避けられないことです。しかし毎日の生活習慣で老化を遅らせることは可能です。

年を取ってから急に始めるのではなく、若いころから栄養に気を配り運動で筋肉をつけておきましょう。継続することで年齢を重ねても健康的な体を維持しやすくなります。これは犬も同様です。

若いからと油断せずに、今からできる対策で愛犬の健康を守っていきましょう。

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