犬が睡眠の質が悪いときにみせるサイン
犬が質の良い睡眠を取れていないとき、思わぬ行動となってそれがあらわれることがあります。
愛犬の心身の健康を守るために、睡眠の質が悪化しているときのサインを知っておきましょう。
1.イタズラや問題行動が増える
愛犬が普段はしないいたずらをするようになったり、よく吠えるようになったりしたとき、犬はストレスを溜めてしまっているのかもしれません。
そして、そのストレスの原因が睡眠不足であることも考えられるのです。
睡眠は単純に体力を回復するためのものではなく、脳の疲労回復や記憶の整理をおこなうためにも必要だとされています。そうして、全身の調整をおこなっているもののため、十分におこなわれないと、疲労やストレスが蓄積してしまいます。
犬はストレスが溜まると、その発散のために物を噛んだり暴れたりといった行動を取るようになります。
2.攻撃行動やイライラした様子が目立つ
質の良い睡眠が十分でないとストレスが溜まりやすいことから、ちょっとしたことで怒りやすくなる犬もいます。
人間でも同じことが言えると思いますが、心身の疲れやストレスが溜まっている状態では、気持ちに余裕がなくなって、様々なことを受け入れる“許容範囲”が狭くなってしまいます。
そのため、普段であれば気にならないようなことにもイライラしたり、相手に対して威嚇や攻撃をするようになったりすることがあるのです。
3.疲れやすく、無気力になる
質の良い睡眠を取ると、体の疲れもしっかりと取れて体力を回復できます。
その反面、きちんと眠れていないと、常に疲れが溜まった状態になって疲労感を感じながら生活することになります。
そのため、睡眠が十分でなくあまりにも疲れていると、色々なことに対して関心を持ったり取り組んだりする気力がなくなってしまいます。
普段は喜ぶ遊びに応じなくなったり、散歩に出てもすぐに休みたがったりするような様子が見られるときは、睡眠不足によって気力や体力が十分ではないという可能性が考えられます。
4.食欲がなくなる
犬は睡眠不足に陥ると気力や体力が低下して、様々なことに取り組む意欲がなくなってしまいます。
それに伴って食欲が落ちてしまったり、食べ物に関心を持たなくなってしまったりすることもあるようです。
体を動かす機会が減ってお腹があまり減らないということもありますし、睡眠不足が原因で自律神経が乱れて胃腸の働きが悪くなってしまうこともあります。
食べなくなるだけでなく、食べてもすぐに吐き戻したり下痢をしたりといった様子が見られるようになることもあるので注意しましょう。
犬に熟睡してもらうための対策法
愛犬が質の良い睡眠を取れるようにするためには、熟睡できるための環境や生活習慣を整えることが大切です。
愛犬に心地よく眠ってもらうために、以下のポイントをおさえておきましょう。
- 薄暗く静かな場所に寝床を用意する
- 家族の存在が感じられる場所に寝床をつくる
- 犬自身のにおいがついたものを置く
- 適度な運動をさせて体力を発散させる
- 生活リズムを整えて安眠できる状況をつくる
犬は巣穴のようにやや囲まれたような場所ほど、安心して眠れると考えられています。
また、人の出入りやテレビの音などですぐに起こされるような騒がしい場所ではなく、静かに眠れる場所を用意してあげることも大切です。
ただし、完全に隔離してしまうと寂しい思いをする犬も多いので、リビングの隅など家族の存在を感じつつひとりになれるスペースを用意してあげるのが理想的です。
さらに、日中適度な運動をさせて疲れさせたり、しっかりと食事を取らせたりして生活リズムを整えることもとても重要です。
まとめ
質の良い睡眠を取れないことは、犬の心身に様々な悪影響を与えます。
健康を害するだけでなく、飼い主さんや周囲の人・犬との関係を悪化させてしまうこともあるのです。
愛犬の様子から「睡眠不足かも?」と感じることがあれば、一度生活を見直し、心地良く眠れる環境を整えてあげてください。