️寒さに強い犬、弱い犬
犬達は一般的に原産国の気候に合わせた被毛を持っていて、寒さや暑さに対する耐性が異なります。日本に古くからいる日本犬はダブルコートといって体表近くに密集するふわふわの毛がたくさん生えているため、寒さに強いといわれています。
このダブルコートを持つ犬達は基本的に寒さに強い犬種です。ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキー、コーギー、シェパード、ポメラニアンなどはダブルコートの犬種です。
密集したダブルコートをもたない、外側の毛しか持たない場合はシングルコートといいます。シングルコートは通気性がよい代わりに保温力が弱いため、寒さにはそれほど強くない犬種に多いです。
シングルコートの犬種はトイプードルやマルチーズのほか、ビーグルやダルメシアンといった短毛種も含まれます。比較的暑い国が原産国である犬たちです。
️犬達の保温対策
犬の平均体温は人間よりも高く、およそ38℃程度です。そのため寒さより暑さに弱いのですが、そんな犬達でも気温が下がれば寒さを感じます。
犬達が寒さを感じると、まず丸くなって眠ったり、毛布やお布団があるところや風があたらないところに潜り込みます。それ以上の寒さを感じると、体を震わせたり水を飲まなくなったりして、外に行きたがらなくなります。
特にシングルコートの小型犬の場合、体が小さい分体温が体表から逃げて行きやすくなるためとても冷えやすく低体温症の危険が高いといわれています。冬になるとストーブの前や布団の中から出てこなくなる犬達もいます。
人間と同じように「冷え」を感じる犬達には、人間と同じように保温対策が必要です。
1.防寒グッズを利用する
散歩時はもちろんのこと、室内にいる際も犬は冷えを感じることがあります。特に小型犬の場合は人間の足元付近で生活をしているため、床近くの冷たい空気をじかに感じて冷えてしまうようです。
ハウスや寝床にしっかり毛布などを入れる、湯たんぽなどを利用するなど保温してあげるとよいでしょう。しかし電気ヒーターや電気毛布などは低温火傷や火災の危険があるため使用しない方が良いでしょう。
またストーブの前に陣取って動かなくなる犬もいます。火傷の恐れもありますし、倒して火災につながることもありますので、柵をもうけるなどして必要以上に近寄らせない様にすることも大切です。
2.散歩の時間を昼にする
ストレス発散や運動不足解消のため、お散歩には出かけたいものです。しかし冬場の朝晩は気温も低く暗くて視界も悪いためあまりお勧めできません。ある程度日差しの効果で気温があがる時間帯を狙うと良いでしょう。
お仕事の都合上、昼間にお散歩に行けないという場合はしっかり防寒着を着せたり、あるいは室内でしっかり運動をさせてあげる様にしてみてはいかがでしょうか。
気温が下がりすぎた日は地面も凍っていたり水が冷たかったりしますし、地域によっては融雪剤などが足についてしまうこともあります。無理に外を歩かせると肉球を怪我してしまうこともあるので注意してください。
️まとめ
犬達も人間と同じように冬場は冷えを感じます。寒さに対する耐性は犬種や個体によって異なりますので、寒がっていないか、あるいは暑がっていないかなどよく観察して過ごしやすくしてあげましょう。