小型犬の飼育にかかる年間費用11つ
チワワやトイプードルといった小型犬を飼育するには、具体的にいくら用意すべきでしょうか？初期費用をはじめ、小型犬を一生飼育する際にかかる年間費用をカテゴリー別に解説します。
1.ケージ・サークル・トイレトレー費用
小型犬を迎えるために最初にそろえる、ケージ・サークル・トイレトレー・首輪・リードなどのグッズ購入費は約2万円〜5万円の予算を見ておきましょう。
中型犬や大型犬用に比べて小さい小型犬は、グッズ購入費を安く抑えることができます。ただし、素材やデザインなどにこだわるほど高くなるため、予算に合わせて選ぶのがポイントです。
2.食費
小型犬の犬種や年齢、食事内容、選ぶフード・おやつにもよりますが、かかる食費は月約3,000円〜5,000円、年間で約3万6,000円〜6万円が目安になります。手作り食にすると、もう少し費用を抑えることは可能です。
3.おもちゃ購入費
選ぶおもちゃによって費用に差は出ますが、小型犬用のおもちゃは安いものなら100円程度から選べます。
犬用ボールやロープなどを選ぶ際は、口に合うサイズを選ぶのがポイントです。丈夫で長持ちするものを選ぶと、より長く愛用できます。
4.日用品購入費
小型犬の飼育には、トイレシートやボディシート、犬用シャンプー、歯ブラシといった日用品も必要になります。1カ月約1,500円〜3,000円、年間2万円以上の予算を見込んでおくとよいでしょう。
5.医療費用
動物病院でかかる費用は犬のサイズによって異なります。定期的な健康診断は、1回約5,000円〜3万円です。
ほかにも、予期せぬケガや病気のたびに医療費が必要になります。基本的に犬は全額自己負担となり、動物病院によって費用も異なることを事前に把握しておきましょう。
一般的な例として、小型犬が風邪を引いた場合の治療費は1回につき約5,000円〜1万円がかかります。
6.トリミング・ペットホテル費用
愛犬のボディケアや出張時などに利用する、トリミングやペットホテルの費用もあらかじめ把握しておきましょう。利用先やメニューによって料金は異なりますが、小型犬の場合はそれぞれ1回約3,000円〜10,000円が目安です。
犬種によって毎月カットが必要になる場合もあり、その場合は年間費用も多くみておく必要があります。
近場に施設を見つけておくと万が一の際に助かります。出張や送迎をしてくれるペットシッターサービスもあるので、ぜひチェックしておきましょう。
7.ドッグラン利用代
愛犬の運動不足解消や、飼い主さん同士のコミュニティーを広げる場になるのがドッグランです。ドッグランの利用料金は施設により異なりますが、一般的には1回500円〜2,000円程度となります。
8.ペット保険費用
愛犬の思わぬケガや病気の際に助かるのがペット保険です。近年では動物病院でも加入を推奨しており、急に発生する高額な医療費の負担を3割程度まで減らせます。
小型犬のペット保険料は約1,500円〜10,000円、年間18,000〜12万円程度です。飼育する前に考えるのはつらいですが、お別れする日の火葬代も含めて検討しておきましょう。
9.畜犬登録費
犬を迎え入れたら、まずお住まいの自治体に「畜犬登録」を提出する必要があります。登録費は3,000円程度かかり、鑑札と犬門票が交付されます。
10.予防接種費・ワクチン費用
犬の飼い主に義務付けられている狂犬病予防接種は、1回3,500円程度です。このほかに混合ワクチン接種が小型犬で毎年8,000円程度、フィラリア予防薬が年間15,000円程度、ノミ・ダニ予防薬が年間4,000円程度かかります。
11.避妊・去勢手術費用
避妊や去勢手術を受けた場合の費用は、小型犬で30,000円〜80,000円程度がかかります。望まない妊娠の予防や健康維持、マウンティングやマーキング行動を軽減させたい方はメリット・デメリットをふまえて獣医師に相談してみましょう。
まとめ
小型犬にかかる費用は中型・大型犬よりも安く抑えられるものの、年間でみると10万円以上かかることがわかります。
今回解説した内容はあくまでも最低限にかかる飼育費用であり、犬の個体やお住まいの地域によって大きく異なるでしょう。飼い主さん自身の生活費も含めて、余裕のある予算を組むことをおすすめします。
