スキンシップの重要性
犬は社会性が高く、仲間とのスキンシップやコミュニケーションを好む動物です。触れ合うことで仲間同士の絆を深めたり確かめ合ったりしています。
それは、犬同士に限らず、犬と飼い主との間でも同じことです。
お留守番している時間が長い上に、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションが不足すると、寂しさや孤独を感じてしまい、体にも心にも不調が表れることがあります。
愛犬に次のような仕草や行動が見られることはありませんか?
- 急に無駄吠えをするようになった
- 呼びかけても反応しないことがある
- 手足の先や裏を長時間舐め続ける
- 急にトイレの失敗が増えた
- 食欲がない
- お留守番中に限ってイタズラをする
これらの仕草や行動は、飼い主とのスキンシップやコミュニケーションが不足し、体や心に不調が表れてしまっている犬によく見られます。
スキンシップの効果
1.精神状態が安定する
犬と飼い主のスキンシップの効果は、幸せホルモンの分泌量が増えることによって、精神状態が安定することです。
幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやオキシトシンは、脳神経伝達物質のひとつであり、幸福感を得られやすくなったり、精神状態を安定させたりする作用があります。
セロトニンは、日光浴をすることでも分泌量を増やすことができるのですが、毎日少なくとも15分以上の日光浴が必要とされており、犬への日差しや紫外線の影響が懸念されます。
愛犬にもっと幸福を感じてほしい、愛犬の精神状態を安定させたいというときは、日光浴をさせることよりも、飼い主とスキンシップをすることの方がより効果的だと思います。
2.筋肉がほぐれて姿勢が良くなる
犬と飼い主のスキンシップの効果は、筋肉がほぐれて姿勢が良くなることです。
愛犬の体に触れたとき、強張りのある部位はありませんか?首の後ろの部分、肩甲骨の周り、胸元などです。
犬の筋肉も日頃のお散歩や疲労や冷え、加齢などから凝り固まることがあり、飼い主とのスキンシップによって、自然とほぐしてあげられるといいですよね。
凝り固まりや強張りのある筋肉がほぐされると、犬の姿勢が正しくなり、歩行がしやすくなります。
お散歩のとき、歩きづらくなったように感じられるシニア犬にも、ぜひスキンシップをしつつ、筋肉をほぐしてみてください。
3.病気の早期発見に繋がる
犬と飼い主のスキンシップの効果は、病気の早期発見に繋がることです。
犬の体に触れたとき、腫れやしこりが見つかることがあります。毎日スキンシップをしていると、小さな異変にも気づきやすくなります。
また、犬の体に触れたとき、嫌がったり、痛みを訴えたりなど、昨日までなかった反応を見せることがあり、急な異変にも気づくことができます。
4.老化防止になる
犬と飼い主のスキンシップの効果は、老化防止になることです。
犬の体に触れるとき、マッサージすることを意識すると、程よく筋肉がほぐされ、血行促進や疲労回復に繋げることができます。
体のめぐりがよくなるということは、犬の健康維持や老化防止にもなるため、愛犬の健康寿命の伸ばすことを意識しながらマッサージしてみてください。
まとめ
犬と飼い主のスキンシップの効果と重要性を4つ解説しました。
- 精神状態が安定する
- 筋肉がほぐれて姿勢が良くなる
- 病気の早期発見に繋がる
- 老化防止になる
スキンシップによって幸せホルモンの分泌が増えるのは、犬だけでなく、飼い主も同じです。
犬と飼い主がスキンシップをすることによって、お互いの幸福感が増し、精神状態が安定する効果を得られるということです。
お留守番が長くなってしまった日など、愛犬とのスキンシップの時間を増やしてみましょう。おやつを与えることよりも、犬にとって幸せな効果が得られるはずです。