犬を『冬に散歩』させるときのタブー行為4選 愛犬の体に負担をかける危険行動とは?

犬を『冬に散歩』させるときのタブー行為4選 愛犬の体に負担をかける危険行動とは?

冬になると寒さが厳しくなり、犬たちの体に負担をかけやすくなります。屋外に出る散歩時には、愛犬の体に負担をかけないような対策や配慮が必要です。今回は犬を『冬に散歩』させるときのタブー行為を紹介します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

寒い冬場の散歩は犬の体に負担をかけやすい

雪と柴犬

そろそろ寒さが厳しくなってきましたが、皆さんは愛犬との冬場の散歩で気をつけていることはありますか。寒い時期は人間だけでなく、犬も体に負担をかけやすいので、怪我や体調不良を招かないよう飼い主が気をつけてあげなければなりません。

特に、室内で長時間過ごしていた犬にとって、突然寒さの厳しい屋外に出されることは非常に危険です。しっかり防寒対策を行ったり、準備運動をさせるなど配慮しましょう。

犬を『冬に散歩』させるときのタブー行為4選

雪の中ではしゃぐ犬

冬の散歩は厳しい寒さによってあらゆる危険が潜んでいます。ここでは犬を『冬に散歩』させるときのタブー行為を見ていきましょう。

1.暖かい場所から急に寒い屋外へと出す

長時間、暖かい室内で過ごしていた犬にとって、屋外はより寒さを強く感じやすいです。暖かい場所からそのまま寒い屋外へと出してしまうと、急激に体が冷えることでヒートショックを引き起こす恐れがあるので注意してください。

ヒートショックとは、血圧が急激に変化することでショック症状を引き起こすことを指します。心筋梗塞や脳卒中などのリスクも高まるので非常に危険です。

2.寒い屋外に出てすぐ猛ダッシュする

寒い屋外に出た瞬間、元気なワンちゃんの中には突然猛ダッシュしてしまう子もいるかもしれません。しかし、寒い中、体が温まっていないのに激しい運動をしてしまうと、関節を痛めてしまう恐れがあります。

また、関節がうまく動かせずに脱臼などの怪我につながる危険性もあるので、必ず数分間は歩行してから、体が温まってきたタイミングで走らせてあげましょう。

3.寒さが厳しい日に防寒対策せずに散歩する

服を着て散歩する犬

寒さが厳しい日は、犬も防寒対策が欠かせません。体を寒さから守る犬用の洋服などを着用していないと、寒さが直に体へと伝わってしまい、体調を崩してしまう恐れがあります。

特に子犬や老犬、シングルコート犬種や小型犬は寒さに弱い傾向にあるので、しっかり防寒対策をして出かけましょう。犬種によっては寒さに強い犬もいるので、その場合は過剰に防寒対策する必要もありません。

4.寒さの厳しすぎる時間帯に散歩へ連れ出す

冬場はなるべく暖かい時間帯を選んで散歩に連れて行ってあげることをお勧めします。理想的な時間帯は、朝8時半〜17時頃までです。

しかし、仕事をしている人はこの時間帯に散歩へ連れて行くのは難しいでしょう。その場合は、しっかり防寒対策を行い、屋外での散歩は普段より短時間にとどめ、家の中で運動させるなど工夫してみてください。

犬の『冬の散歩』を安全に行うための注意点

服を着て散歩する犬

犬と冬の散歩を安全に楽しむためには、以下の注意点を頭に入れておきましょう。

  • なるべく陽が出ている暖かい時間帯を選ぶ
  • 出かける際は必要な防寒対策を行う
  • 屋外に出る前に家の廊下などで寒気に慣れさせる
  • 散歩に出掛けて数分は歩いて準備運動する
  • 凍結防止剤が撒かれた直後の道路は避ける

もしも散歩ルートで道路の凍結防止剤が撒かれたというお知らせが入ったら、しばらくはそのルートを避けて散歩しましょう。誤って口に含んでしまうと非常に危険です。

まとめ

冬に散歩する犬と女性の後ろ姿

犬を冬に散歩させる際は、寒さへの対策や準備が必要不可欠です。愛犬の体に負担をかけず健康的に散歩するためにも、今回紹介したタブー行為は避けてください。

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