犬はどのくらい飼い主が好きなの?
「うちの子、わたしのことどのくらい好きなんだろう…」と考えたことはありませんか?犬は言葉で感情を伝えることはできませんが、研究からその愛情の深さをうかがえる興味深いデータが明らかになっています。
米フロリダ州の研究チームが行った実験では、犬が飼い主と見知らぬ他人と一定期間一緒に過ごす様子を、自宅と初めての場所の両方で観察しました。
その結果、自宅では犬が飼い主以外の人と過ごす割合が約70%だったのに対し、初めての場所では約80%の時間を飼い主のそばで過ごすことが分かりました。
この結果から、犬は環境の変化によってストレスを感じたときに、最も信頼できる存在である飼い主に寄り添うことで安心感を得ていることが分かります。一方で、自宅のように安心できる環境では、他人と接する余裕を持つことができるのです。
つまり、犬にとって飼い主は「信頼と安心の中心的存在」であり、環境が変わるとその愛情や依存心がさらに顕著になることがうかがえます。
犬が飼い主にみせる『愛してる』サインとは?
1.じっと見つめる
愛犬がじっとあなたを見つめていたらそれは「愛してる」のサインです。わたしたちは目を合わせて話したり、アイコンタクトをとることは当たり前ですが犬にとっては脅威になります。
犬同士が目線を合わせるとそれは「臨戦態勢」となり攻撃するぞ!のサインです。ですから、犬は信頼を置いている大好きな人としか目を合わせたがりません。
飼い主さんと犬が目を合わせると「幸福ホルモン」と呼ばれるオキシトシンという物質が分泌されます。このホルモンはお互いの幸福度を上げ、ストレスを緩和させる効果があります。ぜひ日常的に愛犬とアイコンタクトを取ってくださいね。
2.リラックスした様子で寛ぐ
愛犬があなたのそばでだらーんとリラックスしているのは、信頼し愛情を持っているからです。以下のような様子を目にすることはありませんか?
- 仰向けで寝転ぶ
- 体の一部をくっつけて眠る
- あごや前足を乗せる
- 飼い主さんの手や顔を舐める
これらの仕草は深い愛情を抱いている人にしか見せないといっても過言ではありません。愛されている証拠といえるでしょう。
3.プレゼントを持ってくる
犬がおもちゃを持ってくるのは遊んでほしいときだけではありません。自分の大事なものを好きな人と共有したくて持ってくることもあるのです。
犬は独占欲が強い動物ですので、自分のお気に入りの物を持ってくるのは大好きな人にだけする行動なのです。
愛犬がおもちゃを咥えキラキラした目で見つめてきたときには、大げさなくらい喜んで受け取ってあげましょう。愛犬も飼い主さんの喜ぶ顔を見て嬉しくなるはずです。
4.わざと邪魔をしてくる
本を読んでいたりスマホを見ていると、愛犬が邪魔をしてくる…そんなことはありませんか?これは甘えからくる仕草の代表ともいえるでしょう。
「こっちを見て!」と構ってほしい気持ちが溢れ出ています。他にも「今何してるのかな…?」と飼い主さんの様子を窺っていることもあります。わざと視界に入るようなところで、ゴロン!とひっくり返って撫でてアピールをする犬も。
その都度手を止めて構ってあげるとクセづいてしまうので「これが終わったらね」と優しく話しかけ、ちゃんと見ているから大丈夫ということを伝えてあげましょう。
愛犬と相思相愛になるためにすべきこととは?
愛犬からたくさんの「愛情サイン」を受け取ったならば、しっかりとお返ししてあげたいものです。相思相愛になるために飼い主さんができることとは何でしょうか?
- スキンシップをたくさんとる
- 穏やかでいることを心がける
- 犬の習性を学ぶ
何といっても大切なのはスキンシップです。1日にどれくらい必要なのかは数値化はできませんし、個性や犬種の特性によっても変わってくるでしょう。
それでも、毎日意識して向き合う時間を作ってあげてください。それだけで愛犬の心は満たされるはずです。
犬は、喜怒哀楽が激しい人が苦手な傾向にあります。できるだけ穏やかでいることを心がけましょう。
意外と見落としがちなのが、犬について知るということです。
一緒に暮らしていると何となく自分と同じように考えてしまいがちですが、もちろん全く別の生き物です。犬の習性や本能を知ることで新たな発見が生まれ、日々の生活で役立つはずです。
まとめ
犬が飼い主さんに示す複数ある愛してるサインのうち、代表的なものをご紹介しました。どのサインも可愛らしくますます犬のことが好きになってしまいますね。
犬の性格には個体差がありますので、分かりやすい愛情表現が少ない犬もいます。
しかし信頼関係が築けていれば、必ずどこかにサインが見えるはず。愛犬からの愛情はしっかり受け取って、お返ししてあげてくださいね。