愛犬との暮らしで加湿器を使う時の注意点3つ 適切ではない使用法や快適に過ごすためにできることとは

愛犬との暮らしで加湿器を使う時の注意点3つ 適切ではない使用法や快適に過ごすためにできることとは

『愛犬との暮らしで加湿器を使う時の注意点』についてまとめました。愛犬が快適に過ごすための加湿器の必要性や湿度を解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

愛犬との暮らしで加湿器を使う時の注意点

レトリバーと加湿器

1.こまめな換気を行うこと

加湿器を使うときは、こまめな換気を行いましょう。

部屋の空気中には、カビ・ダニ・ホコリなどの有害物質が浮遊しています。工業製品からは、化学物質も放出されています。

これらの物質を充満させないため、こまめな換気を行う必要があります。

愛犬との暮らしで加湿器を使うときは、1時間に1回、5分程度の換気をすることが理想です。お留守番中は、空気清浄機も併せて使うのがおすすめです。

2.アロマディフューザーはNG

愛犬との暮らしで加湿器を使うとき、基本的にアロマディフューザーはNGです。

鋭い嗅覚を持ち、ニオイに敏感な犬にとって、アロマの香りが充満した部屋は、快適であるとはいえません。また、犬の体に悪影響をもたらすアロマも存在します。

アロマディフューザーは飼い主個人で楽しむようにし、愛犬と過ごす部屋では無臭の加湿器を使うようにしましょう。

3.湿度を40%~60%に保つこと

湿度が40%を下回ると、ウイルスが活発になります。逆に湿度が60%を超えると、ダニやカビが繁殖します。また、犬にとって快適な湿度は50%前後とされています。

このようなことから、愛犬との暮らしで加湿器を使うときは、湿度を40%~60%に保つようにしましょう。

湿度調整機能があると、湿度の管理が簡単で快適な環境を維持しやすいです。

犬にも加湿器が必要?

タンクを外す様子

呼吸器の粘膜の乾燥を防ぐ

呼吸器の粘膜が乾燥すると、免疫機能が低下し、犬が感染症にかかりやすくなります。空気が乾燥する季節には、呼吸器の粘膜の乾燥を防ぐため、犬にも加湿器が必要になります。

暖房器具による乾燥を防ぐ

暖房器具を長時間つけっぱなしにすると、部屋の空気が乾燥します。

犬の呼吸器の粘膜だけではなく、皮膚も乾燥するため、皮膚トラブルや皮膚病になりやすくなります。

暖房器具による乾燥とトラブルを防ぐため、犬にも加湿器が必要になります。

ウイルスや細菌の繁殖と増殖を防ぐ

暖房器具をつけっぱなしにすると、部屋の湿度は20%~30%くらいにまで下がります。ウイルスや細菌が繁殖しやすく、増殖しやすい環境を作ってしまいます。

免疫力の低い子犬や老犬は、空気の乾燥によってさらに免疫力が下がりやすく、ウイルスや細菌の影響を受けやすいです。

静電気の発生を防ぐ

愛犬に防寒服を着せるとき、ブラッシングをするとき、抱っこしようと触れたときなど、パチッと音が鳴ったことはありませんか?

空気が乾燥すると、静電気が発生しやすくなります。体を被毛で覆われた犬が静電気を帯びると、被毛の中の空気を維持することができなくなります。

そうすると、被毛や皮膚の保湿機能まで奪われてしまいます。静電気の発生を防ぐため、保湿機能を維持するため、加湿器が必要なのです。

まとめ

リビングに白い加湿器とビーグル

愛犬との暮らしで加湿器を使う時の注意点を3つ解説しました。

  • こまめな換気を行うこと
  • アロマディフューザーはNG
  • 湿度を40%~60%に保つこと

加湿器には様々なタイプがありますね。

愛犬との暮らしで加湿器を使うなら、自動で運転が停止されるものがおすすめです。空焚きを防ぐことができます。

過度な加湿を防ぎたいのであれば、湿度調整機能のある加湿器がおすすめです。センサーが内蔵されています。

本体をお手頃価格で手に入れたいときは、コスパのよい超音波式がおすすめです。とにかく電気代を安くしたいというときは、気化式をおすすめします。

素早く加湿することができるスチーム式は、愛犬との暮らしではあまりおすすめできない加湿器です。加熱が必要であり、犬が火傷を負う恐れがあるためです。

とにかく様々な種類の加湿器があるので、愛犬との暮らしに合った加湿器を選ぶため、じっくり吟味するとよいと思います。

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