犬が寒がっているときの『寝方』3選 間違った寒さ対策や危険な症状まで

犬が寒がっているときの『寝方』3選 間違った寒さ対策や危険な症状まで

11月に入ると徐々に気温が低下し、寒さが厳しくなります。寝ている間も体温が急激に下がらないよう寒さ対策は必須です。今回は、犬が寒がっているときの『寝方』や間違った寒さ対策、危険な症状などを解説します。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

間違った寒さ対策は逆効果になることも…

ヒーターの前で眠る犬

冬が近づいてくると少しずつ肌寒い日が増えてきます。本格的に冬に突入すれば、部屋の中にいても寒さを感じるほど厳しい気候になるでしょう。

そんな冬場は、飼い主にとっても愛犬にとっても寒さ対策が必須です。しかし、過剰に暖房の温度を上げたり、間違った寒さ対策は逆効果となる恐れもあります。

正しい寒さ対策を実践して、愛犬を寒さから守りましょう。

寝ている間の効果的な寒さ対策は?

ブランケットを被る犬

愛犬が眠っている間は、以下の寒さ対策が効果的です。

  • エアコンの暖房機能で室内全体を適温に暖める
  • 体温調節用にブランケットを用意しておく
  • ドーム型ベッドに切り替える

寝ている間も厳しい寒さは続きます。しかし、床置きタイプの暖房器具では、犬がイタズラしてしまうリスクがあるため、エアコンの暖房機能を使うと良いでしょう。

また、暖房機能を使う使わないに限らず、愛犬が自分で体温を調節できるようにブランケットを用意しておくのもおすすめです。ドーム型ベッドは周囲が囲まれているため、寒さを凌ぎやすくなりますよ。

犬が寒がっているときの『寝方』3選

毛布に包まる犬

犬は寝ている間に寒さを感じると、以下のような寝方をします。紹介するような寝方が見られたら寒さを感じているサインなので、室内を暖めるなど対応しましょう。

1.体をぎゅっと強く丸めて寝る

犬は基本的な寝相に体を丸める寝方が該当します。しかし、いつもよりぎゅっと体を縮こませるように強く丸めて眠っている場合は、体の体温を逃さないようにしているのでしょう。

この寝方は寒さを感じている時に見られる寝方なので、寒そうに体をぎゅっと丸めて寝ているときは、ブランケットを多めにかけてあげるなど対策してください。

2.ブランケットや毛布に鼻を隠して寝る

犬の鼻はニオイを嗅ぐだけでなく、温度を感知することもできます。そのため、寒さを感じた時、まず鼻を隠すようにして体温を調整しようと動く犬も多いです。

例えば、ブランケットや毛布が近くにある場合は、ブランケットや毛布に鼻を隠すようにして寝ることもあるでしょう。また、前足で鼻を隠して寝ることもあります。

3.飼い主に密着するように添い寝する

犬は寒さを感じると、温もりと安心感を求めて飼い主に密着してくることもあります。冬になると飼い主と添い寝したがる犬は、寒さを凌ごうとしているのかもしれませんね。

犬を多頭飼いしているご家庭では、犬同士がおしくらまんじゅうのように体を寄せ合って眠ることもあります。これも寒さを凌ぐための犬たちの工夫です。

寒い夜に注意すべき危険な症状とは

ニットに包まる困り顔の犬

寒い冬の夜、いつもより愛犬が寒がっている様子を見せる場合は、体調不良を引き起こしている可能性が考えられます。

例えば、体の震えがなかなか治らなかったり、触れた時に体や肉球などの末端部分が冷えていると感じている場合は、過剰に体温が低下しているサインです。

そのまま放置していると体調不良のリスクが高まるので、まずは体を温めるために毛布などで体を包んであげて、室温を暖房器具などで調節しましょう。その上で、様子が変わらないようならば、一度かかりつけの動物病院に連れて行きましょう。

まとめ

ブランケットに潜る犬

犬が寒がっているときは、特徴的な寝方や行動をとります。寒さを放置していると、体調不良や元気消失、食欲不振などの症状を招いてしまうので、冬場は正しい寒さ対策を必ず実践しましょう。

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