愛犬の寒さ対策と体の冷え対策をしていますか?
寒い季節、犬と人間とでは、寒さの感じ方に違いがあることをご存じでしょうか。飼い主に合わせた寒さ対策をしていると、愛犬に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
例えば、人間に合わせて部屋を暖めると、犬にとっては暑すぎてしまうことがあり、のぼせてしまったり、熱中症のような症状が出てしまったりすることがあります。
しかし、「犬は寒さに強いから」と、全く寒さ対策をしないことにも問題があります。寒がりな犬もいますし、寒がっていないように見えて、実は体が冷えてしまっているかもしれません。
部屋の冷気は下の方にたまります。犬がくつろいでいるスペースは体が冷えやすい場所なのではありませんか?
寒い時期の部屋の温度管理は大変な部分もあるかと思いますが、愛犬の体が冷えてしまわないための対策をしてあげることが大切です。
犬の体を温めてあげるメリット
では、犬の体を温めてあげることには、具体的にはどのようなメリットが存在するのでしょうか。
1.胃や腸が温められる
犬の体を温めてあげると、胃や腸が温められるというメリットがあります。
寒い季節、愛犬の食欲が低下することはありませんか。胃や腸が温められると、食欲が増したり、食欲を安定させたりすることができます。
体が冷えると、内臓も冷えてしまいます。寒い季節の犬の不調は、内臓の冷えが原因であることも考えられます。
胃や腸が冷えると、食欲不振になることがあります。犬がごはんを食べなかったり、食べ残したり、食欲がなさそうに見えるのは、内臓の冷えが原因かもしれません。
外側から体を温めるだけではなく、胃や腸を冷やさないため、冷えたごはんを与えるのは控えましょう。水分の多いごはんは35℃くらいに温めてから与えるのがおすすめです。
2.消化と吸収が良くなる
犬の体を温めてあげると、消化と吸収が良くなるというメリットがあります。
胃や腸が温められることで食欲を安定させることができるだけではなく、消化と吸収まで良くすることができるんです。
胃や腸が冷えると、消化が悪くなり、嘔吐や下痢をすることがあります。吸収が悪くなると、栄養が十分に摂れず、体重が減少してしまうことがあります。
愛犬の体を温め、ごはんを美味しく食べてもらい、寒さに負けないためにもしっかり栄養を吸収できる体にしていきましょう。
3.免疫機能が高まる
犬の体を温めてあげると、免疫機能が高まるというメリットがあります。
寒い季節は体の冷えから免疫機能が低下しやすく、犬が感染症にかかりやすくなります。人間が風邪をひきやすくなることと同じです。
体を温めると、全身の血流が良くなり、免疫機能を低下させないこと、免疫機能を向上させることに役立ちます。
寒い季節に体調を崩しやすい犬は、とくに体を冷やすことがないよう、しっかり温めてあげましょう。
犬の体の温め方
寒い外に出たら体が冷えてしまうのでは…と思われるかもしれませんが、全身運動である「歩く」という行為には、犬の体を温める作用があります。
歩くことで全身の血流が良くなり、人間で言う手足の指の先まで温めることができるんです。
お散歩の後、犬の耳に触れてみてください。血流が良くなり、体が温められていれば、ホカホカとしているはずです。
体が冷えてしまわないよう、防寒服を着せてあげるとよいと思います。雨の日や雪の日、外気温が低すぎるときは、室内で可能な運動で体を温めましょう。
ちなみに、朝起きたときやお散歩から帰ったときなどに「こたつに入って温まりなさい」ということはありませんか?
犬がこたつの中に長時間入って体を温めることには、脱水症状や低温火傷のリスクがあります。もちろん、飼い主さんも同じなので注意してくださいね。
まとめ
犬の体を温めてあげるメリットを3つ解説しました。
- 胃や腸が温められる
- 消化と吸収が良くなる
- 免疫機能が高まる
人間よりも体温の高い犬の体は、触れると温かく感じると思います。しかし、寒い時期は犬の体も冷えますし、胃や腸まで冷えてしまうことがあります。
全身の血流を良くし、体を温め、体調不良や感染症を予防してあげましょう。