愛犬の「ごみ箱漁り」をやめさせる方法
犬がごみ箱を漁る行動をやめさせるためには、なぜ漁ってしまうのかという理由や心理を知ることが大切です。
それぞれの原因に合わせた方法で、ごみ箱漁りをやめさせましょう。
1.ごみ箱に近づけない環境を整える
犬のごみ箱を漁らせないようにするためには、まずごみ箱に近づいたり開けたりできないように、物理的にガードすることが大切です。
根本的にはしつけやコミュニケーションによって、ごみ箱漁りをやめさせる必要がありますが、少し時間がかかる場合もあります。
そのため、しつけと並行して、犬がごみ箱に接触できないような環境作りもしなければなりません。
ごみ箱漁りは習慣や癖になってしまうことも多いので、できるだけ漁る経験をさせないように管理してあげることも必要です。
具体的には、犬が届かない高い位置にごみ箱を置いたり、ごみ箱に近づけないように一時的にゲートを設置したり、ロックつきのごみ箱を使うようにしたりといった方法が考えられます。
2.家の中の楽しみをつくる
犬がごみ箱漁りをする理由として、「退屈している」「遊べるものを探している」ということが挙げられます。
家の中で1日の大半を過ごす犬は、どうしても退屈をしてしまうことが多く、元気で遊び好きな犬はエネルギーを持て余し、ごみ箱漁りなどのいたずらをするようになってしまうことも。
たまたま興味を持ったごみ箱の中から、食べ物の袋や嚙み心地のいいティッシュなどの“楽しいもの”を見つけ出すと、狩猟本能が刺激されることがあります。その結果、「宝探し」のような感覚で、遊びのひとつとしてごみ箱を漁る癖がついてしまいます。
そのため家の中でも時々遊んであげたり、こまめに話しかけてあげたりすると、ごみ箱を漁る回数が減っていくでしょう。また、散歩の質や量を見直して、より体力を発散できるようにすることも効果的です。
特に、留守番中にひとりでいるときなどにごみ箱を漁ることが多い場合は、退屈や寂しさを紛らわせているためにしている可能性があります。
そのような場合は、犬が安全にひとり遊びできるようなおもちゃを複数用意しておいてあげることをおすすめします。
3.食事を見直す
食べ物が好きな犬は非常に多く、部屋の中に落ちている食べこぼしやごみ箱に入っているお菓子の袋などに強い関心を持つこともあります。
このようなタイプの犬は、食べ物のにおいにつられてごみ箱を漁ることが多いです。
キッチンのごみ箱などは犬が近づけないようにガードするとともに、犬の食事についても一度見直してみましょう。
食事への満足感を感じられていない可能性もあるため、健康に悪影響を与えない範囲で食事量を増やしたり食事の回数を増やしたりするのもおすすめです。
4.飼い主は静かに淡々と対応する
愛犬がごみ箱を漁っている様子を見ると「汚れる」「危ない」という思いから、慌てて止める飼い主さんは多いと思います。
犬がごみ箱漁りをするたびに「こらー!だめだめ!!」と騒いだり、犬の近くに行って抱き上げて移動させたりすると、犬はその反応を「かまってもらっている」と勘違いをすることがあります。
「飼い主さんにかまってもらいたい」「気を引きたい」と思っている犬は、多少怒られてでもいたずらをして気を引こうとするため、飼い主さんが大きな反応を示すほど、ごみ箱を漁る行動が定着してしまうのです。
基本的には犬がごみ箱にアプローチできないような環境に整え、万が一ごみ箱を漁ってしまったとしても、あまり大げさな反応は示さずに冷静に対応しましょう。
犬と目を合わせたり声をかけたりせず、さっとごみ箱を片付けたり、犬を別の場所に移動させてください。
まとめ
犬がごみ箱を漁らないようにするためには、「環境を整えること」「退屈をしないように楽しみをつくること」「飼い主さんが大げさに反応しないこと」が大切です。
できるだけごみ箱漁りが癖になってしまわないように、犬がごみ箱に触れないような環境を整えてあげてください。
万が一、犬がごみ箱を漁ってしまった場合は「なぜ犬がごみ箱を漁るのか」という心理を読み取って、原因に合わせた対策をとりましょう。