犬を飼っている人が抱えがちな「トイレの悩み」
愛犬家の方なら何度も直面するのが、トイレの悩みではないでしょうか。
飼い始めの時はもちろんですが、成犬や老犬になっても問題になりやすいです。
そこで今回は、愛犬家が抱えがちな「トイレの悩み」について解説します。
1.トイレの場所を覚えてくれない
愛犬家の方なら誰でも直面するのが、トイレの場所を覚えてくれないという問題ですよね。「何度教えても覚えてくれない」「トイレ以外の場所で排泄をしてしまう」という悩みが続くと、後始末に追われてしまって心底疲れてしまうでしょう。
子犬の頃は仕方がありませんが、これまで順調だった成犬が急にトイレを失敗し出すパターンもあります。
また中には、「わざと別の場所で排泄している気がする」と悩む飼い主さんも少なくはないようです。
2.部屋のあちこちにマーキングをする
オス犬に多いのが、部屋のあちこちにマーキングをしてしまうという悩みです。縄張り意識から行うものなので、注意してもなかなか改善しにくい問題でもあります。
とくに発情期になると本能的にマーキングをする犬が多く、これは自分の存在をアピールしている行動です。
ほかにも、環境の変化によるストレスからマーキングをする犬もいます。
3.トイレシートからはみ出す
トイレの場所は認識しているけど、トイレシートから排泄がはみ出してしまうことも多いですよね。毎回床が汚れてしまうと、ついガッカリしてしまうのではないでしょうか。
この場合、犬がトイレと床との境界線を理解できていない可能性が高いです。また、犬のサイズに合っているかどうか確認してみてください。
4.シニア犬のトイレの失敗
犬も年齢を重ねると排泄の回数が増えるため、それだけトイレを失敗する可能性も高まります。足腰が弱っていたり、膀胱や腸の機能が低下したりすると、トイレもスムーズにいかなくなるでしょう。
また、認知症や何らかの病気によって、トイレのトラブルが起こることも考えられます。犬の年齢に合わせて、トイレも工夫する必要があるでしょう。
5.外でしか排泄しない
散歩と合わせて排泄も済ませていた犬の場合、室内でのトイレに切り替えるのは簡単にはいかないものです。
「トイレ=外」という認識を変えるには、毎日のトイレトレーニングを積み重ねるしかありません。
この場合、焦らずにじっくりトイレトレーニングを続けることが大切です。どうしても改善が難しい場合は、ドッグトレーナーのアドバイスをもらうことをおすすめします。
トイレの悩みを改善する方法
犬のトイレ問題を解決するのは、そう簡単なことではありません。しかし、根気強く続けると改善は目指せます。
ここからは、トイレの悩みを改善する方法をいくつかご紹介します。ぜひ参考にしながら、今後のトレーニングにお役立てください。
適切なトイレ環境を整える
まずは、愛犬に適切なトイレ環境を整えることから始めましょう。サークルの中で寝床とトイレはしっかり分けて、清潔なトイレを保つことが大切です。
犬のサイズに合うトイレトレーを選び、粗相が多い場合はサークルの床や壁にトイレシートを敷き詰めておきましょう。
愛犬の排泄パターンを記録する
次に行うのは、愛犬の1日を観察して排泄パターンを記録することです。トイレに行く時間を把握し、その時間にトイレを促します。
目を離した隙に粗相をするケースも多いため、トイレに行く時間が近づいたらケージに入れておくか、行動範囲を制限しておくのもおすすめです。
丁寧にトイレの場所を教える
犬がトイレを認識するには、かなりの時間がかかります。段差のあるトイレトレーで境目を認識させ、できたらたっぷり褒めてください。
トイレに失敗しても決して叱らず、無言で処理を行います。集中的に数日行うだけでも変化は見られるので、根気強く続けましょう。
成犬になっても、トイレトレーニングは毎日続けることが大切です。また、年齢に合わせてトイレ環境の見直しをその都度行ってくださいね。
まとめ
今回は、犬を飼っている人が抱えがちな「トイレの悩み」について解説しました。
犬のトイレ問題は、愛犬家なら誰もが直面する悩みです。失敗するたびにストレスが溜まるかもしれませんが、根気強くトレーニングを行ってみてください。
「できたら褒める」を繰り返してあげると、少しずつ変化が起きます。ぜひ今回ご紹介した改善方法を参考にしながら、愛犬のトイレの悩みを解消していきましょう。