犬が「意地悪された」と感じてしまう飼い主の行動
犬は全身全霊で飼い主さんに愛情表現をしている印象ですが、時にはちょっとしたことで「意地悪された」と感じてしまうことがあるようです。
急に拗ねているような様子を目にすると、その原因が気になりますよね。しかも自分がその原因だとしたら、愛犬にストレスを溜めないようにすぐに改善する必要があります。
そこで今回は、犬が「意地悪された」と感じてしまう飼い主の行動について解説します。無意識で愛犬に「意地悪された」と感じさせてしまっていないか、ぜひこの機会に確認しておきましょう。
1.犬の失敗を笑ったりからかったりする
飼い主さんが笑顔で機嫌よく過ごしていると、犬も同じように明るい気持ちになったり安心して過ごせたりすると思います。
しかし、犬は人間の感情を敏感に感じ取ることができる動物のため、からかうような笑いに対してはプライドが傷ついてしまうことがあります。
特に、犬が転んだり何か失敗したりしたときに笑うと、犬は飼い主さんに対して不快な思いを抱くでしょう。
また、わざと驚かせるような行動をするのも、犬にとっては楽しいことではなく、ストレスになる可能性もあります。
飼い主さんから見ると、失敗している姿や驚いている表情が可愛く、ついつい笑ってしまうということもあると思います。しかし、犬はそれに傷ついて飼い主さんのことを「意地悪」だと感じることもあるので注意しましょう。
2.長い時間「待て」で犬を待たせる
「待て」は犬にとって大切なしつけのひとつですが、必要以上に待たされることはストレスになってしまいます。
食べ物など大好きなものを目の前に置いた状態で「待て」をさせて、犬がジリジリと我慢している様子を楽しんで見ている飼い主さんもいるようです。
頑張っている愛犬の様子を見てほほえましく思っているのかもしれません。しかし、犬は「意地悪をされた」と感じていることが多いので、あまりやりすぎないようにしてくださいね。
3.おもちゃやおやつを犬に見せびらかす
愛犬のために買ってきたおやつやおもちゃを、すぐには渡さずに見せびらかすようにしたり、見せただけですぐにしまったりすると、犬は意地悪をされていると思うでしょう。
買ってきたことを知らせるつもりで見せただけでも、犬はすぐにもらえると勘違いしてしまい、結果的にもらえないとがっかりしてしまうと思います。
犬は「後でもらえる」「後で遊べる」ということを理解できない場合も多いので、買ってきたおやつやおもちゃを見せたら、一粒与えたり短時間でも遊ばせてあげたりするといいでしょう。
4.目の前でほかの犬を可愛がる
愛犬と散歩しているときに、ほかの犬に会ったり、友達の犬を自宅に招いたりする機会は少なくないと思います。
犬好きな人は、愛犬以外の犬であっても愛犬と同じように撫でて可愛がったり遊んだりすると思います。しかし、場合によってはそのような行動が、愛犬にヤキモチをやかせてしまうことがあります。
愛犬よりも先にほかの犬におやつをあげたり、ほかの犬と遊んでいて愛犬のアピールを無視したりしてしまうと、愛犬は悲しくなって拗ねてしまいます。
愛犬が拗ねてしまった場合の対処法
犬は飼い主さんに「意地悪をされた」と思って拗ねてしまうと、飼い主さんの呼びかけに反応しなくなったり、ハウスに引きこもってしまったり、悲しそうな顔で遠くから様子を見ていたり、という行動を見せることがあります。
そのような行動や仕草を見て、愛犬が拗ねていることに気がついたら、ストレスを溜めさせないようにしっかりと対処する必要があります。
まずは、たっぷりスキンシップを取ったりおもちゃで遊んだりしましょう。
犬が「意地悪をされた」と感じて拗ねるのは、飼い主さんにかまってもらえなかったり思ったようなコミュニケーションがとれなかったりするときが多いようです。そのため、優しくなでてあげたり、思い切り走ったり遊んだりすることで気持ちが満たされるのです。
ただし、あまりにも拗ねたり気を引く行動が増えたりした場合は、かまいすぎると助長させてしまう可能性があるので注意が必要です。
しっかりかまってあげるときと、あえて放っておくときのバランスは、犬の性格によるのでむずかしいところではあります。しかし、愛犬の様子をしっかり観察して、良いバランスで対応してあげられるようにしましょう。
まとめ
犬は人間の感情を読み取ったり、コミュニケーションをとったりすることに優れている動物です。
しかし、言葉で正確なやり取りができるわけではないので、飼い主さんの行動や態度によって悲しい気持ちになったりストレスを感じてしまったりします。
繊細な面を持っている犬は多いので、思わぬことで「意地悪をされた」と拗ねてしまうことも。
もし愛犬が拗ねてしまったようなそぶりを目にするようになったら、愛犬の性格をしっかりと見極めつつ、愛犬に対するご自身の行動にも問題はないか、すぐに確認できるように習慣づけておくことをおすすめします。