️「警戒心が無さすぎる」犬がよく見せる仕草
犬は昔から「番犬」と呼ばたりもしていたように、その警戒心で家族を守ることを期待されていたものですが、実際は犬であっても警戒心がそんなに強くない犬も存在します。
とくに「警戒心が無さすぎる犬」の場合には、特徴的な仕草を見せるようです。
そこで今回は、「警戒心が無さすぎる」犬がよく見せる仕草について解説します。愛犬にも見られる仕草はあるでしょうか。
1.ヘソ天をする
お腹を見せた状態でゴロンと仰向けになる「ヘソ天」の体勢は警戒心がない犬にしばしば見られる行動です。
言わずもがな、お腹というのは動物にとっては急所に当たります。そのお腹をあられもなくさらけ出すということは、よもや相手が襲ってくるとは1ミリも思っていない、警戒心のかけらもない状態と言っていいでしょう。
飼い主さん家族の前だけでヘソ天するのであればそれは信頼の証ですが、初対面の人の前でも惜しげもなくヘソ天するという場合、警戒心が無さすぎるとも言えます。
2.足を投げ出して横向きに寝る
犬の寝相はさまざまです。すでにご紹介したヘソ天で寝る子もいれば、フセの体勢で寝る子、ドーナツのようにキュッと丸くなって寝る子もいます。
実は寝相には犬の警戒度合いが現れるとも考えられており、中でも特に警戒心が強い寝相と言われているのが「フセ」の姿勢。「フセ」の姿勢で寝ていれば、危険を察知したときすぐにサッと立ち上がって逃げることができるからです。
逆に、最も警戒心がない寝相は、何かあっても逃げの体勢を整えるまでに時間がかかる、足を投げ出した状態で横向きに寝転がった姿勢とされています。
3.誰にでも平気で触らせてくれる
自分の体に触れられるというのは、パーソナルスペースに踏み入られることでもあり、警戒心の強い犬にとってはかなり苦痛なことです。触らせてくれたとしても逃げ腰だったり嫌そうにしていることもあるでしょう。
しかし、警戒心のなさすぎる犬は誰でもどこでもウェルカムなのです。むしろ、自ら喜んで撫でられに行く、などという犬もいるかもしれません。「人間」という存在全てを全面的に信頼していて、警戒していない証です。
️「警戒心が無さすぎる犬」のメリット・デメリット
けっきょくのところ、犬は警戒心が強いのと弱いのどちらがいいのでしょうか。
警戒心が無さすぎる子は、誰にでもフレンドリーで人懐こいため、家族以外の周囲の人からも愛される人気者になるでしょう。
ただし、世間は良い人ばかりとも限らず、犬を好きな人ばかりとも限りません。警戒心がなさすぎることによって思わぬトラブルに巻き込まれるリスクがあることも忘れてはいけません。
一方、警戒心が強い犬は、常に周囲の動向にアンテナを張っていたり、出会う人出会う犬にいちいち緊張しなければならないため、精神的なストレスが多いとも言えます。また、家族以外の人間や犬に馴染むまでに時間がかかる傾向があります。
しかし、「警戒心が強い」ということは、慎重で危険回避能力に優れているとも言えますし、「家族以外に懐かない」というのは、飼い主さんにとっては堪らなく愛おしい一面にもなりますよね。
結局のところ、それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらかであるべき、とは言えません。飼い主としては、愛犬がいずれのタイプであったとしても、ストレスを溜めないような環境作りを心掛けてあげる必要があります。
️まとめ
今回は、「警戒心が無さすぎる犬」がよく見せる仕草について解説しました。
かつて犬は家庭の番犬として外飼いされることが一般的で、番犬にとっては警戒心はなくてはならないものでした。
しかし、室内飼いが一般的になり、番犬の役割よりも「家族の一員」としての愛玩犬の色が濃くなった現代では、比較的警戒心のない子も増えてきているのかもしれません。
いずれの場合でも、愛犬に余計なストレスが溜まらないように、飼い主として日頃から配慮してあげたいですね。