「この人苦手…」犬がそう思っているときに見せる仕草とは?
飼い主に従順な犬は「無条件で人が好き」そんなイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、犬にも好き・嫌いの感情ははっきりとあります。
今回は犬が「苦手な人」にみせる仕草や行動について解説します。苦手サインを今一度確認し、心に留めておきましょう。
1.唸る・吠える
犬が苦手な人にする分かりやすい行動として「唸る・吠える」ということがあげられます。『こっちへ来るな!』『それ以上近づいたら攻撃するぞ!』という犬からの忠告でもあります。
初対面であれば警戒心の強い犬は、このような行動をとるでしょう。しかし何度も会っているのに毎回吠えられる場合は、残念ながら『苦手な人』として認識されている可能性があります。
むしろ苦手というより『嫌い』という感情の方が近いでしょう。
唸られているのに触ろうとしたり構ったりすると、余計に嫌われてしまいます。適度な距離を保ちながら、犬の様子をよく観察し接してください。
2.その場から離れて隠れる
苦手な人とはあまり関わりたくないと距離をとりますよね。実は犬も同じなのです。『この人何だか苦手…』そう思う人が近づいて来たら飼い主さんの後ろに隠れたり、そそくさと部屋の隅に移動することも。
『怖いな』と感じていると、移動した場所で縮こまりながらプルプルと震えていることも。助けてほしそうに飼い主さんのことを遠くから見つめているかもしれません。
もしもご家族の中で特定の人が愛犬に近づくと逃げてしまうようであれば『苦手な人』と認識されているかもしれません。
3.一定の距離を保ち観察する
前述の通り、犬は苦手な人が近づくと物理的に距離をとろうとします。それは関係性が希薄で『怖い』と感じ逃げていることが多いです。
そうではなく、何度か会った顔見知りの人や飼い主さんと仲良く話している人など、どうやら自分に危害を加えることはなさそうだけど近づくのはまだ怖いな…そう思う人とは、一定の距離を保ち相手のことをジッと観察します。
完全に嫌っているわけではなく『この人はどういう人かな…?』そんな興味が入り混じった気持ちで見ていることもあるの、焦らずに時間をかけてスキンシップを図ると良いですね。
4.ストレスサインを見せる
犬は不安や恐怖などのストレスを感じると「カーミングシグナル」というサインを出します。
自分や相手の気持ちを落ち着かせるためにあらわれる行動であり、見知らぬ人や犬だけではなく飼い主さん相手でも見せる、本能的なものです。
苦手な相手にはより際立ってあらわれます。以下の仕草を頻繁にする場合は犬がストレスを感じている可能性が高いでしょう。
- 何度もあくびをする
- 体を掻いたりブルブルと大きく振る
- 舌なめずりをする
- 尻尾を振る
- 手足を執拗に舐める
これらが代表的なカーミングシグナルです。自分を落ち着かせる以外に、相手にも『こちらからは攻撃しないから落ち着いて』とのサインでもあります。これらのサインが出たら、一旦距離を取り犬の様子をよく見て対応することが大切です。
犬に好かれるためのポイントは?
犬が大好きなのに、なぜか嫌われてしまう…という人もいることでしょう。そのような人は犬が「好むこと」「嫌いなこと」を理解したうえで接してみましょう。
- ゆったりとした言動
- 大声を出さない
- 目をジッと見つめない
- ニオイに気を配る
犬は大げさで予測不能な動きが苦手ですし、大きな音にビックリする犬が多いように大声を出す人も同じく嫌悪感を抱きます。
表情と口調、物腰はゆったりと穏やかでいることを心がけてください。
人間は目を見て話すことが基本ですが、犬は反対です。見つめ合うと臨戦態勢の合図となってしまうからです。
関係性が築けているならばアイコンタクトは歓迎ですが、基本的に犬の目をジッと見ることはやめましょう。
嗅覚が優れている犬はタバコや香水、香りの強い柔軟剤は刺激が強すぎます。ニオイでワンコを遠ざけてしまうのは何だか悲しいですよね。
過度のニオイを発するものは控えた方が無難です。
まとめ
犬は言葉を話せない分、実に表現豊かにボディランゲージで伝えてくれます。苦手な人にとる行動も、分かりやすいものから繊細で気づきにくいものまで様々です。
しかしそのような仕草に気付いたときには、無理強いせず距離をとることも必要です。
1日2日で犬と仲良くなろうとは考えず、長い目で気長に接していきましょう。そうすれば純粋無垢な犬はきっとあなたに心を開いてくれるはずですよ。