犬の「食事用テーブル」は必要?
結論から言うと、犬の食事用テーブルはあると便利なアイテムです。
無理のない姿勢で食事をしやすく、食べこぼしを軽減させるのに役立ちます。
また、疾患を抱えた犬やシニア犬は、吐き戻しや逆流のない姿勢で食事を取れるなど多くのメリットがあります。関節への負担も軽減できるため、成犬のうちから取り入れるのがおすすめです。
ただし、必ずしも必要であるとは限らず、その犬にとって相応しい物であるかどうかが重要なポイントになります。
犬の「食事用テーブル」を選ぶポイントとは
犬の「食事用テーブル」といっても、実に多くの種類があるのをご存じでしょうか。
テーブルにフードボウルを埋め込んだ形の一体型や、手持ちのフードボウルを乗せて使用するテーブルのみのもの、はめ込み式の台座など、その種類はさまざまです。
そこでここからは、犬の「食事用テーブル」を選ぶポイントについて解説します。注意点を確認しながら、愛犬に相応しいアイテムを選びましょう。
1.愛犬に合うサイズを選ぶ
まず注目したいのが、愛犬に合うサイズであるかどうかです。
愛犬が立ち姿勢の状態で、テーブルの高さが肩の位置にあると自然な姿勢で食事ができます。少し首を下げた状態で食事ができるとベストなので、愛犬が立ち姿勢の状態で肩の位置まで床から何cmなのか計測しておくとよいですね。
ただし、子犬とシニア犬では体高も姿勢も変わるため、年齢も考慮したいポイントです。高さを調整できるものだと合わせやすく、長年愛用できるでしょう。
また、フードボウルが愛犬の食事量に合うかどうかも、忘れずにチェックしてくださいね。
2.傾斜の有無
食いつきのよい犬であればあまり心配はありませんが、食の細い犬や短鼻種の犬には傾斜付きの方が食べやすいです。
傾斜があるとフードが手前に集まりやすく、楽な姿勢で最後まで食べやすくなります。
逆に、早食いが気になる犬に傾斜があるタイプを選ぶと、胃に負担がかかりやすく、嘔吐や胃拡張、胃拡張捻転症候群(GDV)などにつながる可能性があるため注意が必要です。
この場合は、ゆっくり食べられる、早食い防止機能付きのフードボウルもチェックしてみてください。
3.お手入れのしやすさ
1日何度も使用するアイテムであるため、お手入れのしやすいタイプを選ぶのがおすすめです。
フードボウルを簡単に取り外せて、テーブルも簡単に拭き取れるものであるか、購入前によくチェックしましょう。
なお、フードボウルは洗いやすく、清潔を保てるステンレス製や陶器製がおすすめです。テーブルも丸洗いできると便利ですよ。
4.安定性も確認する
犬が夢中になっても動かない、安定性が高い食事用テーブルを選びましょう。
テーブルの足にシリコン性のすべり止めを施したものであれば、勢いよく食べる犬でもこぼれる不安を軽減できます。
とくに、水とフードを並べてセットする食事用テーブルは、愛犬がぶつかっても簡単に倒れない商品を選ぶのがポイントです。重量のある方が倒れにくいですが、持ち運びできる範囲の物から選んでみてください。
まとめ
犬の食事用テーブルがあると自然な食事姿勢が保てるだけでなく、床が汚れにくいなど飼い主さんにとってもよいメリットが生まれます。
成犬の時はあまり気にならなくても、シニア期を迎えた時に食事姿勢の重要さに気付かされるものです。食事中のリスクを減らす意味でも、早めに取り入れることをおすすめします。