犬が「尊敬」している人だけにみせるサイン
犬は自分の思いや感情を仕草や行動であらわします。その中でも、尊敬している人にのみ出すサインがあります。
そこで今回は、犬が「尊敬」している人だけに見せるサインについて解説します。愛犬にこのようなサインが見られるか、チェックしてみましょう。
1.名前を呼ぶと反応する
「○○ちゃん!」と愛犬の名前を呼ぶと駆け寄って来たり振り向いてこちらを見ると思います。これは信頼している相手だからこその行動です。
何とも思っていない人には無視するなど反応を示さないことがほとんどです。愛犬の名前を呼ぶという何気ない行為も、尊敬している飼い主さんだから反応するのです。
犬はわたしたちのように自分の名前を認識することはできませんが、『音の刺激』として反応しています。「何か楽しいことがあるかも!」という飼い主さんとのコミュニケーションが始まる合図として理解しているようです。
2.アイコンタクトをとろうとする
その昔、犬たちはリーダーを中心とした群れ社会を形成しており、リーダーの指示にはすぐに従えるようにと常に気を配ってきました。その習性が今でも残っており、尊敬する飼い主さんが何をしているのかとても気になるのです。
何となく視線を感じて振り返ったら愛犬と目が合った…そんな経験もこの習性からくるものです。犬は本来目線を合わせるのを嫌う動物です。わたしたちとは違い、見つめ合うと臨戦態勢の合図となるからです。
それでも飼い主さんには「次は何をしますか?」「そろそろお散歩ですか?」など、指示を仰いだり自分の意志を伝えようとします。愛犬とよく目が合うのは尊敬されている証です。
3.知らない人や犬から守ろうとする
ときに犬は知らない人や犬から、飼い主さんを守ろうとする行動をとることがあります。仲間やリーダーを身を挺して危険から守ってきた習性からくるものです。
問題行動とされがちな「威嚇する」「吠える」という行為も、本能からくる自然な行動なのです。
ここまで攻撃的ではなくとも、飼い主さんと相手の間にスッと割って入ったり、足元で待機していたり…これらも「何かあったら守らなきゃ!」とリーダーと認めた人にしか見せない行動です。
4.お尻や背中をつけて寛ぐ
愛犬がお尻や背中をくっつけて座ってくることはありませんか?ともすると『そっぽを向けるなんて失礼ね』と思ってしまいそうな行動ですが、実はそうではありません。
そのときの犬の気持ちは「こっちはボクが見てるから、ご主人様は反対側をお願いします!」と、全面的に信頼を寄せている相手とのいわば共同作業なのです。
中にはそのまま眠ってしまう子も。安全を確認したので眠りについた…と思うと何だか可愛らしいですよね。
5.体のどの部位でも触らせてくれる
犬は耳や手足、しっぽの先など敏感な部分を触られることが苦手です。初対面の人はもちろんのこと、ある程度の関係性があっても嫌がる犬は多いもの。
反対に体のどこを触っても大丈夫なワンコは飼い主さんとの信頼関係が築けており、尊敬されている証といえます。
「嫌がることはしない」と理解しており、歯磨きやシャンプーなど苦手なこともジッと我慢しているのです。ですから、犬が苦手なお手入れは短時間でかつ優しく話しかけながら行ってくださいね。
愛犬からリスペクトされる飼い主の特徴
では、飼い主さんはどのような行動を取れば、愛犬の尊敬や信頼を得ることができるのでしょうか。
- 犬の習性を学び理解する
- 感情の起伏を抑え穏やかでいる
- 愛犬と適度な距離感で接する
- 新しい刺激を与える
まずは犬という動物の習性を学びましょう。一緒に暮らしていると、ついつい人間目線で考えてしまうこともあるはずです。しかし、犬の習性を理解したうえで行動すれば、愛犬との絆がより深まります。
犬は感情的な人間に心を開きませんので、常に落ち着いた言動を心がけましょう。さらに、愛犬と四六時中一緒にいることも考えものです。性格や個体差もありますが、お互いひとりの時間を持つ方が関係性は深まります。
犬は常に新しい刺激を求める知的好奇心の高い動物です。様々な体験をさせてあげると「ご主人様はスゴイ!」と愛犬の尊敬を得やすくなるはずです。
まとめ
今回は、犬が「尊敬」している人だけにみせるサインについて解説しました。
犬には尊敬している人にしか見せないサインがあります。
尊敬する飼い主さんになるためには、犬の気持ちを理解し、寄り添った上で導いてあげることが大切であり、これこそが優れたリーダーに求められる重要な資質です。