犬が「散歩で歩かない」原因
犬は散歩が大好きな印象が強いですよね。しかし、さまざまな原因で、散歩を中断したり、そもそも散歩にでかけようとしてくれなかったりすることも。
そこで今回は、犬が「散歩で歩かない」原因について解説します。愛犬が突然散歩しなくなっても、焦らずに速やかに対応できるようにしておきましょう。
1.怖いことがあった
いつものお散歩ルートに行こうとすると、突然踏ん張って動かなくなったり嫌がって違う道に行こうとしたりする場合は、そのお散歩ルートに原因があることが多いようです。もっとも多いのが、「怖いことがあった」でしょう。
猫に脅かされた、大きな音がした、上から吠えてくる犬がいた、見慣れない大きな車がいた、など犬たちが怖がるものは様々です。人間にとっては見慣れているもの、聞き慣れているものでも、犬にとっては初めての経験かもしれません。
そして、一度「怖い」と思ってしまうと、犬は徹底的にその道を避けるようになります。
2.散歩時の環境が嫌になった
犬は寒さに比較的強い反面、暑さにはとても弱い動物です。そのため気温が高すぎる夏などは積極的に外に出たいと思わず、散歩を嫌がる子もいるようです。
また気温だけでなく、犬は人間より顔の位置が地面に近いため、アスファルトの照り返しや地面付近の高い湿度にやられて体調を崩してしまう場合も多いです。
さらに、個体差や性格の違いもありますが、上から降ってくる雨が苦手、濡れている道路を歩いて泥跳ねするのが苦手、という子もいるようです。
ほかには、お散歩で使用するハーネスやリードが変わって不快になるとお散歩を拒否する子もいます。家の中やドッグランでは走り回るけれど、ハーネスを付けて歩こうとすると歩かなくなるという場合は、犬の体に合っているかどうか確認が必要です。
3.病気やケガで動きたくない
犬も健康な時は活発に動きますが、怪我をしてどこか痛いた場合や体調が悪い時などは、もちろん歩きたがりません。
朝は歩いていたのに夕方急に外に出たがらない様子を見せる、と急に様子が変わった場合は犬の体にトラブルがないかチェックをしましょう。
また、加齢によって足腰が弱ってきたり、あるいは肥満などで歩きにくいと感じている場合も、犬はお散歩にでることを嫌がるようになります。急な体重変化で関節を痛めている可能性もありますし、加齢によって骨やじん帯に不調が出ているのかもしれません。
犬が「散歩で歩かない」ときに飼い主がすべきこと
散歩ルートで怖いものに出会ってしまった場合や、ルートそのものを嫌がる場合は、思い切ってお散歩ルートを大幅に変更してみましょう。
初めての道は警戒しながら歩くので、いつもよりスピードがゆっくりになる可能性があります。しかし、いつもと違うにおい、いつもと違う景色という刺激があるため、犬の脳が活性化されます。
また、お散歩の時間などを見直してみるのも大切です。
夏はいつもより気温が高くなりやすく地面の温度もすぐ上がってしまうため、なるべく涼しいうちに外に出てみましょう。雨降りの日を嫌がるようでしたら、いっそのこと雨の日は散歩をせず、家の中でストレス発散できる遊びをするのもいいですね。
愛犬が散歩で歩かない理由が、体調不良が原因と考えられる場合、なるべく早く動物病院を受診しましょう。また、加齢によるものを感じた場合、お散歩のコースを短くしたり歩くスピードをゆっくりにしてみたり坂を避けてみたりといった工夫も必要かもしれません。
まとめ
犬が急に歩かなくなってしまった、散歩を拒否するようになってしまったというときは何かしらの原因があることが考えられます。
特に、散歩に慣れていない子の場合、本当に些細な原因(道路に見慣れないセミが落ちていてにおいを嗅ぎにいったら動いて驚いた等)でお散歩を拒否することがあります。
また、シニア犬の場合は、加齢に伴い身体機能が低下し、その結果歩くのをおっくうに思ってお散歩を拒否することもあります。
散歩ルート、犬の健康状態など、普段から丁寧に観察しておくことで、いざ愛犬が「散歩で歩かない」ようなときでも臨機応変に対応できるようにしておくことをおすすめします。