犬が伏せをしながら尻尾を振るときの心理
犬が伏せをすること、尻尾を振ることには、それぞれ違った意味があります。
リラックスしているときにも伏せをしますし、落ち着きなくソワソワとしているときにも伏せをします。嬉しいときや楽しいときにも尻尾を振りますし、不安で緊張しているときにも尻尾を振ります。
では、犬が伏せをしながら尻尾を振るとき、犬はどのような気持ちなのでしょうか。
犬の心の働きを読み取ることができれば、愛犬に喜んでもらえる接し方、初対面の犬と仲良くなれる接し方ができるでしょう。
1.呼んでもらえるのを待っている
呼んでもらえるのを待っているとき、犬が伏せをしながら尻尾を振ることがあります。
「○○ちゃん」「おいで」といった言葉をかけてもらえることを期待しているのです。自ら駆け寄るのではなく、相手から呼んでもらえるのを待っているなんて、謙虚な犬ですよね。
嬉しくて興奮しているとき、期待値が高いときほど、大きくテンポよく尻尾を振ります。ブンブンと尻尾で円を描くように振ることもあります。愛犬の気持ちを読み取るために注目すべきポイントです。
興奮しながらも伏せて待つことができるのは、控えめで素直な性格だからなのではないでしょうか。すぐに構ってあげられないときは「もう少し待っててね」と声をかけてあげられるとよいと思います。
2.飼い主の準備が終わるのを待っている
飼い主の準備が終わるのを待っている間、犬が伏せをしながら尻尾を振ることがあります。
お散歩に連れて行ってもらえることが分かったとき、楽しい場所に連れて行ってもらえることが分かったときです。飼い主の姿が見える場所に伏せて尻尾を振っています。
飼い主が移動すれば、犬も一緒に移動し、また飼い主の姿が見える場所に伏せて尻尾を振っています。愛犬の気持ちを読み取るために注目すべきポイントです。
嬉しくて、つい大はしゃぎしてしまう犬もいますが、滑って転倒するなどし、脱臼や骨折などの大怪我を負う恐れがあります。そのため、普段から犬を興奮させないため、落ち着かせるためのしつけをされていらっしゃるのではないでしょうか。
犬自身も「静かに伏せて待っていれば褒めてもらえる」ということを理解しているのだと思います。犬と飼い主との関係性の良さも垣間見えますよね。
おとなしく、健気に待つことができるのが犬です。そのため、本当は動物病院に連れて行くのに「ドッグランに行くよ」などと偽ることはやめましょう。犬の心を傷つけてしまうことがあります。
3.退屈している
犬が退屈しているとき、犬が伏せをしながら尻尾を振ることがあります。
伏せるとき、顎を床にペタリとくっつけていたり、尻尾を床にダラリと下げたままユラユラと振ったりするところが、愛犬の気持ちを読み取るために注目すべきポイントです。
顎を床にペタリとくっつけたまま上目遣いをし、目だけをキョロキョロと動かし、相手の動きを観察しているところも注目すべきポイントです。
退屈しているけれど、飼い主が忙しそうに動いていて、「今は構ってもらえるときじゃないな…」と感じているのでしょう。
笑顔でアイコンタクトすると喜びます。名前を呼ぶともっと喜びます。遊んだり撫でたりしてあげることはできなくても、「自分に注目してくれてるんだ」ということが分かるだけで、犬は嬉しいのです。
まとめ
犬が伏せをしながら尻尾を振るときの心理を3つ解説しました。
- 呼んでもらえるのを待っている
- 飼い主の準備が終わるのを待っている
- 退屈している
犬が伏せをすることには、「気持ちを落ち着かせたい」という心理があります。嬉しくて興奮しているとき、不安や緊張でソワソワとしているとき、自ら伏せをすることがあります。
平常心を保とうとしているのではないかと思います。犬が自ら落ち着こうとしているところなので、興奮を煽ることのない接し方ができるとよいのではないでしょうか。