犬が食べすぎているときに見せる「4つのサイン」
犬がご飯を食べすぎているときに見せるサインをご紹介します。
ご飯の食べすぎは犬にさまざまな健康トラブルを引き起こす原因になりますので、愛犬のご飯の量が多すぎていないかチェックするようにしましょう。
1.下痢や嘔吐をする
犬のご飯の食べすぎは消化不良の原因となり、胃が弱っているときには「嘔吐」、腸が弱っている時には「下痢や軟便」という症状となってあらわれます。
なお、犬の嘔吐は、食べすぎではなく、早食いが原因で起きることもあります。
しかし、『早食いによる食べ戻しの場合は、食事の直後に未消化のフードを吐く』という特徴がある一方、『消化不良による嘔吐は、食事から数時間後に起きる』という違いがあります。
そのため、愛犬が食べた物を吐いた時は、食べてから嘔吐するまでの状況をよく把握するようにしてください。
また、下痢や軟便も、食べすぎの犬によくあらわれる症状です。愛犬のうんちの状態は毎日確認するようにし、水分量の多いうんちが頻繁に出る場合、は食事量の見直しを検討しましょう。
2.体重が増える
運動量は変わっていないのに体重が増えてしまう犬は、ご飯を食べすぎている可能性があります。
ご飯の食べすぎによって必要なカロリー量よりも摂取量が上回ってしまうと、犬はカロリーオーバーによって体重が増加してしまうのです。体重が増え続けると犬は肥満となり、糖尿病や心臓病などの病気になってしまう可能性が高くなります。
飼い主は愛犬の適正体重を知り、定期的に体重を測って増えすぎていないかチェックするようにしましょう。
3.お腹がパンパンに膨れる
ご飯を食べた後に犬のお腹がパンパンに膨れるのは、明らかに食べすぎのサインです。
多少膨れるのは問題ありませんが、今にも破裂しそうなくらいパンパンに膨らんでいるのは食べすぎだといえるでしょう。
お腹がいっぱいでも目の前にフードがあると食べてしまう犬も多いので、飼い主がきちんと適正な量を与え、管理しなくてはいけません。
4.ご飯を残す
食べすぎの犬はご飯を残すことがあります。
ご飯は食べてもおやつの食いつきが悪くなったり欲しがらなかったりする場合にも、食べすぎている可能性があるでしょう。
もし愛犬の食欲がなさそうなときは、次のご飯を控えめにするなどして調整するようにしてください。
なお、ご飯を控えても食欲不振が続く場合は病気の可能性もあるため、獣医師に相談しましょう。
犬にご飯を与える際の適正量とは?
犬のご飯の適正量はフードに含まれるカロリーや犬の体重、ライフステージ、活動量などによって変わります。
フードのパッケージにはその商品に含まれているカロリーが記載されていますので、愛犬に必要な1日のカロリー量を確認して適正量を導きだしましょう。
犬が1日に必要とするカロリー量は体重別に次のとおりです。
- 超小型犬(5kg以下):約112~374kcal
- 小型犬(6~10kg):約429~630kcal
- 中型犬(11~20kg):約677~1,059kcal
- 大型犬(21~40kg):約1,099~1,781kcal
フードのパッケージには犬の体重の他、ライフステージや活動量に応じた適正量が記載されていることがほとんどなので、参考にしてください。
ただし、計算上は適正量でも犬によっては多すぎたり少なすぎたりすることがあるため、犬の食いつきや体重の変化、うんちの状態など総合的に判断して量は調節するようにしましょう。
おやつを食べすぎたから控えめに、たくさん運動したから少し多めになど、飼い主が犬の状態を判断して臨機応変に与えることも大切です。
まとめ
愛犬には美味しいご飯をたくさん食べさせてあげたくなりますが、食べ過ぎは消化不良や肥満の原因になります。飼い主は適正量をしっかり把握し、愛犬の体調なども考慮して量を決めるようにしましょう。
もし愛犬に食べ過ぎのサインが出ている場合は、フードの量を減らす、もしくは半日~1日ほど絶食させて様子を見るのもおすすめです。
まずは愛犬からのサインを見逃さず、食事管理はしっかり行うようにしましょう。