犬が見せる「警戒中サイン」
愛犬の警戒中サインをいくつ把握していますか?警戒中の犬は、思わぬ行動を取ってしまうことがあります。
愛犬の安全を守るためにも、トラブルを起こさないためにも、飼い主として正しく対処しなければなりません。
愛犬に警戒中サインが見られたときは、落ち着かせるための対処をしましょう。適切な接し方と対処法を解説します。
1.ジッと見つめたまま動かなくなる
犬がジッと見つめたまま動かなくなるのは、警戒中サインです。
ジッと見つめている相手が人や犬であるときは、すぐにその場を立ち去りましょう。心苦しいかもしれませんが、相手が近づいたり触れたりすることはお断りしましょう。
ジッと見つめている相手が物である場合もあります。愛犬の視線の先で植物や袋が風にユラユラと揺られているなどし、警戒することがあります。
視力は0.3程度しかない犬ですが、動体視力に優れているため、「向こうで動いている物は何だ?」と、つい警戒してしまうのでしょう。
2.しっぽがやや下がっている
犬のしっぽがやや下がっているのは、警戒中サインです。
怖がってはおらず、いざとなれば攻撃もしかねない状態で、相手の動きを見ているときの仕草です。
飼い主が落ち着いたトーンで話しかけることで、犬はリラックスすることができます。警戒する相手に意識が向かないよう、気を逸らすための言葉をかけてみましょう。
意外と効果的なのが「おやつ」です。その場で実際におやつを与えなくても、袋をカサカサと音を立てるだけでも、犬の気を逸らすことができます。
3.耳を真上に立てる
犬が耳を真上に立てるのは、警戒中サインです。
立ち耳である犬特有と言えますが、耳を真上に立てることで、耳と耳との距離が縮まったように見えます。
ただ単純に警戒しているというよりも、警戒している相手に対して興味があるときの仕草です。愛犬の表情も見てみましょう。
不安そうな表情や緊張している表情ではなく、好奇心いっぱいでソワソワとした表情をしているのではないでしょうか。
急に走り出したり、飛びかかったり、思わぬ行動を取りやすいです。リードを短く持ち、落ち着かせる対応をしましょう。
アイコンタクトしながら優しく名前を呼び、飼い主に注目を向けるようにするとよいと思います。
4.しっぽをやや下げてゆったりと振る
犬がしっぽをやや下げてゆったりと振るのは、警戒中サインです。
犬がしっぽを振るのは嬉しいからだとばかり思っていると、間違った接し方や対応をしてしまいます。
犬がしっぽをやや下げてゆったりと振っているときは、近づいたり触れたりするのは控えましょう。怖がりな犬であると、人の手を噛んでしまうことがあります。
落ち着かせるため、警戒する相手と距離を取りましょう。視界に入らないようにすることが必要だと思います。
5.片手を上げたまま動かなくなる
犬が片手を上げたまま動かなくなるのは、警戒中サインです。
歩いている途中、遊んでいる途中など、何かをしている最中に警戒し、片手を上げたまま止まってしまったのでしょう。
または、警戒する相手が動きを見せたとき、すぐに逃げ出すことができるよう、すぐに第一歩を踏み出すことができるよう、片手を上げているのでしょう。
急に走り出してしまうことがあります。リードを短く持ちましょう。リードを引いても動かなくなってしまったとき、相手に離れてもらうようお願いする勇気も必要かと思います。
まとめ
犬が見せる「警戒中サイン」を5つ解説しました。
- ジッと見つめたまま動かなくなる
- しっぽがやや下がっている
- 耳を真上に立てる
- しっぽをやや下げてゆったりと振る
- 片手を上げたまま動かなくなる
これらは、警戒中の犬によく見られるサインです。もしかすると、あなたの愛犬には、愛犬ならではの特別な警戒中サインがあるかもしれません。
警戒して興奮すると、なかなか落ち着かない犬もいると思います。愛犬の気持ちに配慮しつつ、飼い主は愛犬にリラックスしてもらうための対処をし、相手にも正しい接し方をお願いしましょう。