老犬と子犬の多頭飼いをするときのポイント
私にも老犬と子犬の多頭飼いをした経験がありますが、「一緒に飼ってはいけない」と感じたことはありません。ただ、どちらにも配慮が必要です。
上手くできる自信がないな…というときは、老犬と子犬の多頭飼いはしない方がよいかもしれません。
活動量の違いを理解する
老犬と子犬とでは、1日の活動量が圧倒的に違います。それぞれ活動量に違いがあるんだ、ということを理解してあげることが大切です。
老犬が子犬にとってよい遊び相手になってくれることもありますし、子犬が老犬にとって体を動かすきっかけになってくれることもあります。
しかし、活動量の違いから、老犬は疲れやすく、子犬は物足りなさを感じてしまうこともあります。
老犬にとっては、これまで決まっていたお散歩や遊びのルーティンが崩されてしまい、疲れやストレスを感じやすくなるかもしれません。
とくに配慮が必要なのがお散歩です。老犬と子犬が一緒に歩くことは難しいです。お互いにストレスや不満を感じます。それぞれ1匹ずつお散歩しましょう。
お互いが体調を崩しやすいことを理解する
老犬も子犬も体調を崩しやすいです。免疫力や体力が低下していること、機能が不十分であることが理由です。感染症にもかかりやすいです。
老犬が持病を患っている場合には、「老犬と子犬を一緒に飼ってはいけない」と言えるでしょう。家族が増えたことによるストレスが症状を悪化させてしまうことがあります。
仲良くなれないかもしれないリスクを考慮する
老犬が必ずしも子犬を受け入れるとは限りません。老犬と子犬とが仲良くなれないことがあります。性格的に合わない場合もありますし、環境の変化を嫌って受け入れたくない場合もあるでしょう。
ソファーで一緒にくつろいだり、同じベッドに入って眠ったり。そのような理想は叶わないことがあります。もしかすると、部屋を分けて生活しなければならない場合もあります。
老犬と相性の合う子犬を見つけたいのであれば、トライアル期間を設けましょう。先住犬の性格や健康状態などを配慮し、子犬を迎えることを慎重に検討するべきです。
老犬の介護が必要なときに子犬を迎えない
老犬と子犬を多頭飼いするときは、老犬に介護が必要なく、元気であるうちに子犬を迎えるとよいと思います。
介護が必要なときに何かと手のかかる子犬を迎えてしまうと、体力的にも精神的にも飼い主が疲れてしまいます。いわゆる育犬ノイローゼです。
私はこのパターンを経験してしまったのですが、愛犬たちにも本当に申し訳なかったと感じています。
老犬のおむつを交換している間に子犬がカーペットにおしっこしてしまい、その後始末をしている間に老犬が転倒してしまい、老犬をベッドに寝かせている間に子犬がペットシーツを噛んで遊んでいる。
「てんやわんや」という言葉が思い浮かぶような状況になることがよくあります。
老犬に介護が必要なく、元気であるうちに子犬のしつけを済ませられるくらいの余裕があった方が絶対に良いです。
10歳~13歳くらいの老犬であれば、子犬のしつけを手伝ってくれているように感じられることもあると思います。
まとめ
老犬と子犬の多頭飼いをするときのポイントを解説しました。
特に、老犬の先住犬がいるところに新しく子犬を迎えるということは、本当に慎重になるべきです。
老犬にとって子犬の存在が良い影響をもたらすこともありますが、悪影響をもたらすこともあるということも考えなければなりません。
多頭飼いをするときの年の差は、3歳~5歳くらいまでが理想的なのではないかと思います。