犬が飼い主に何かを伝えているときにする行動
犬は飼い主に何か伝えたいことがあるとき、さまざまな行動や仕草でその気持ちを表現しようとします。飼い主はそんな愛犬からのサインに気づき、気持ちに寄り添った対応をしなくてはいけません。
ここでは、犬が飼い主に何か伝えたいときにする行動について解説します。いつでも愛犬からのサインを見逃さないようにしておきましょう。
1.飼い主の目を見つめる
犬は何か伝えたいことがあるとき、飼い主の目をジッと見つめることがあります。
犬は人間とアイコンタクトを取ってコミュニケーションすることが可能なので、目を見つめることで自分の気持ちを伝えようとしているのです。
2.吠える
犬は「ワンワン!」と吠えることで飼い主に気持ちを伝えようとすることもあります。
飼い主に危険を知らせようとして吠えることもありますが、ほとんどの場合は「ご飯が欲しい」「ケージから出して欲しい」など、飼い主にして欲しいことを訴えたくて吠えていることが多いでしょう。
犬が飼い主にして欲しいことを吠えて伝える行動は「要求吠え」と呼ばれ、エスカレートすると些細なことでも吠え続けるようになり、飼い主が苦痛に感じたり近所との騒音問題に発展することもあります。
3.前足でトントンしてくる
犬が前足で「トントン」と飼い主の体を叩いてくるときも、何かを伝えようとしている行動です。
飼い主がスマホやテレビに夢中になっている時にこの行動は多く見られます。犬はきっと「ねぇねぇ」「僕の話を聞いて!」とアピールしようとしているのでしょう。
4.クンクン鳴く
犬が飼い主に子犬のような声で「クンクン」と鳴くのも、何かを飼い主に伝えているときにする行動のひとつです。
子犬のような鳴き声は、犬が甘えている時や不安になっている時に出すもので、飼い主に助けを求めていたり、甘えている時などによく聞かれます。
犬が不安そうな表情でクンクン鳴いている時はストレスを感じている可能性がありますので、原因を考えてみましょう。
5.尻尾を丸めて上目遣いをしてくる
犬が尻尾を丸め、俯きながら上目遣いで見つめてくるのは、恐怖や不安を感じている、もしくは体調が悪いことを飼い主に伝えているときの行動です。
このような状態になっている犬は何かを辛いと感じているはずなので、すみやかに原因をみきわめ、適切に対処してあげましょう。
見逃したくないサインや注意点
犬が何かを伝えているときに、飼い主としてそのサインを見逃さないようにしなくてはなりません。
自分の気持ちを必死に伝えようとしているのに気づいてもらえなければ、犬は飼い主のことを信頼することができません。愛犬との絆を深めたいなら、すみやかにサインに気づいて適切な対処をしてあげる必要があります。
ただし、「ご飯が欲しい」「散歩に行きたい」「ケージから出して」といった要求だった場合、その要求に毎回応えてしまうのはNGです。
毎回要求に応えていると、犬は「ご主人は何でも言うことを聞いてくれる」と誤って学習し、ワガママな性格になる可能性があります。ワガママに育ってしまった犬は、頻繁に要求吠えをするようになったり、気に食わないことがあると飼い主を威嚇するようになってしまうでしょう。
飼い主は愛犬からのサインに気づくだけでなく、何を伝えようとしているのか冷静に見極めて、その要求に応えるべきかどうかを瞬時に判断しなくてはいけません。
なお、もし愛犬が何かを怖がっていたり、体調不良を伝えようとしている時には、すぐに対応してあげられるようにしましょう。
まとめ
今回は、犬が飼い主に何かを伝えているときにする行動について解説しました。
犬が何か伝えようとしているときの行動を正しく判断できれば、愛犬とのコミュニケーションを容易にすることが可能です。
愛犬とより信頼関係を深めたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考に、愛犬が伝えていることを見逃さずに、正しく対応してあげてくださいね。