自宅でできる愛犬の健康チェックとは?習慣づけておきたい5つのチェック項目とその方法を解説

自宅でできる愛犬の健康チェックとは?習慣づけておきたい5つのチェック項目とその方法を解説

『自宅でできる愛犬の健康チェック項目』についてまとめました。日頃の健康チェックが愛犬をケガや病気の悪化や進行から守ります。スキンシップをする気持ちで愛犬の体に触れてみましょう。

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記事の監修

2009年麻布大学獣医学部獣医学科を卒業。
2015年から横浜市内で妻と動物病院を営み、犬、猫、エキゾチックアニマルの診療を行なっています。
2024年現在、犬10頭、猫3頭、多数の爬虫類と暮らしています。
愛犬家、愛猫家として飼い主様に寄り添った診療を心がけています。
内科(循環器、内分泌など)、歯科、産科に力を入れています。

自宅での愛犬の健康チェックで習慣づけておくべき項目

被毛をめくって皮膚を見ているところ

自宅で簡単にできる愛犬の健康チェック方法があるのをご存じでしょうか。

愛犬の体を目で見るだけでも健康状態を知ることができますし、触れることでより様々な健康状態を知ることができます。

そして、健康チェックを習慣づけることにも大切な意味があります。ちょっとした変化や異変にも気づきやすくなりますし、ケガや病気の早期発見にも役立てることができます。

そこで今回は、自宅でできる愛犬の健康チェック項目を解説しますので、ぜひ習慣づけてみてくださいね。

1.呼吸数を確認する

1分間、愛犬の安静時の呼吸数を数えます。「安静時」とは、愛犬が寝ているときや横になってリラックスしているときのことです。

小型犬の場合、1分間の呼吸数が20回以下で「正常」、30回で「多め」、40回以上で「異常に多い」と判断することができます。

大型犬の場合、1分間の呼吸数が15回以下で「正常」、30回で「多め」、40回以上で「異常に多い」と判断することができます。

愛犬の安静時の呼吸数が普段より多いと感じられるときは、動物病院で相談のうえ、心音検査、心電図検査や心臓のレントゲン検査を受けることをおすすめします。

2.口臭や歯の状態を確認する

犬の健康チェック方法のひとつとして、口臭や歯の状態を確認することは欠かせません。

口臭や歯石の有無、歯茎の色が「真っ赤」もしくは「白っぽく」なっていないか、歯茎からの出血の有無などを確認しましょう。さらに、ドッグフードを噛むときに痛がっていないかどうかも要確認です。

犬にも毎日の歯磨きが必要です。成犬の80%が歯周病を患っているとされています。

口臭や歯石が気になっているのであれば、動物病院で歯科検診を受けましょう。

3.目の状態を確認する

ダックスの白濁した目のチェック

人間同様、犬も目の状態で健康状態を確認できます。

黒目の白濁の有無、白目の充血や、白目が黄色くなる黄疸の有無、目ヤニや涙の有無など、健康時のいつもの目の状態と異なる症状がないかどうか、しっかりと確認しておきましょう。

なお、老犬の場合は、視力もチェックしてみましょう。おすわりをしてもらい、おやつを手に持ち、左右前後に動かしてみましょう。しっかり目で追うことができていれば大丈夫です。

4.皮膚の状態を確認する

犬の健康状態は、皮膚の状態を確認することでも可能です。

  • フケは出ていませんか?
  • 赤みや湿疹は出ていませんか?
  • 脱毛はありませんか?
  • ノミやマダニは寄生していませんか?
  • ベタベタしていませんか?
  • 痒がっていませんか?

皮膚の健康状態が良好なときに出るフケは、細かくサラサラとしています。健康状態が悪く、皮膚病を発症すると、大きなベタつきのあるフケが出ることがあります。

ブラッシングをするとき、被毛をめくりながら、全身の皮膚の状態をよく見ましょう。お腹周りは、犬が「お腹を撫でて~」と寝転がって甘えているときがチャンスです。

5.関節の状態や歩き方を確認する

愛犬の関節の状態や歩き方も日頃から確認するように習慣づけておきましょう。

歩き方として、手足を引きずって歩いていたり、おしりを振って歩いていないでしょうか。また、愛犬の手首や足首が腫れていたり、急に段差を嫌がるようになったりしていないでしょうか。

関節に炎症がある場合、初期段階では、ほとんど症状が見られません。ゆっくり、ゆっくりと進行するという特徴があります。お散歩のとき、愛犬の歩き方をよく観察しましょう。

骨関節炎・関節リウマチ・感染性関節炎・椎間板ヘルニアなど、様々な病気があります。加齢に伴って発症することが多いため、愛犬がシニアを迎えたら検査を受けてみましょう。

まとめ

歯ブラシをマズルに乗せる犬

今回は、自宅でできる愛犬の健康チェック時に習慣づけておきたいチェック項目とその方法について解説しました。

犬種によって、なりやすい病気があります。しやすいケガがあります。

愛犬にはどんな健康チェックが必要なのか、ということを見極めて、習慣づけることができるとよいと思います。

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