犬が飼い主から離れたがる理由
急に愛犬から距離を置かれたことはありませんか。付かず離れずなときもあれば、同じ部屋にいながらも遠く離れたがるときもあれば、飼い主とは別の部屋へ行きたがることもあるのではないでしょうか。
飼い主が考える愛犬との適度な距離感と、愛犬が考える飼い主との距離感には違いがあるかと思いますが、急に離れたがる愛犬の態度にはショックを受けますよね。
一時的なものであることもありますし、長期的に続く場合もあるでしょう。そんなときは、距離を詰めようとするのではなく、犬が飼い主から離れたがる理由を探ってみましょう。
1.嫌なことをされた直後だから
犬が飼い主から離れたがるのは、嫌なことをされた直後だからです。
爪切りをしたり、お風呂に入れたり、予防接種のために動物病院に連れて行くなど、愛犬が苦手なことをした直後は、「また嫌なことをされるのでは…」と、警戒されてしまうものです。
飼い主から離れたがるだけではなく、威嚇して唸り声を上げたり、吠えたりすることもあります。こんなときは、距離を置きましょう。しばらく放っておいてあげることで、犬の気持ちも落ち着くでしょう。
2.不調や痛みがあるから
犬が飼い主から離れたがるのは、不調や痛みがあるからです。
不調や痛みがあるとき、犬は寝てばかりいます。ごはんも食べず、水も飲まないことがあります。ケージやベッドに入り、体を丸めています。
犬には「病院に行く」「薬を飲む」というような概念がありません。不調や痛みがあるときは、治癒力に任せ、ただジッと良くなるのを待つのです。このとき、飼い主に構われることを嫌がり、離れたがることがあります。
下痢・嘔吐・発熱・腫れなどの症状がないのであれば、しばらく様子を見守っても大丈夫かと思いますが、抱っこできる状態なのであれば、すぐに動物病院で診てもらった方がよいでしょう。
3.拗ねているから
犬が飼い主から離れたがるのは、拗ねているからです。
おやつやお散歩など要求したことに応えてもらえなかった。他の犬や猫と触れ合ってニオイをつけて帰ってきた。帰宅がいつもより何時間も遅かった。新しい家族が増えた。
犬が拗ねる理由は様々にありますが、急に離れたがる愛犬の態度に思い当たることがあるのではないでしょうか。
犬は嫉妬する動物です。飼い主を独占したいという気持ちを持っています。普段とは違う態度や行動をすることで、飼い主の注目を得たいのでしょう。
わがままな要求に応える必要はありませんが、他の犬や猫との触れ合いは控えたり、お留守番する時間の急激な増加は避けたり、できる限りの配慮をしてあげましょう。
4.加齢による休息の時間が増えたから
犬が飼い主から離れたがるのは、加齢による休息の時間が増えたからです。
犬の1日の睡眠時間は12時間程度とされていますが、老犬の1日の睡眠時間は18時間程度とされています。6時間も増えるということです。
活動量や活動時間の変わらない飼い主のそばにいると、ゆっくり休むことができないのかもしれません。ちょっとした刺激によって、眠りが妨げられてしまうのではないでしょうか。
ごはんをしっかり食べ、適度にお散歩し、健康状態に問題がなく元気に過ごしているのであれば、問題視する必要はありません。
ごはんやお散歩の時間だからと無理に起こしたりはせず、老犬が静かにゆったりと休める環境づくりをしてあげてくださいね。
まとめ
犬が飼い主から離れたがる理由を4つ解説しました。
- 嫌なことをされた直後だから
- 不調や痛みがあるから
- 拗ねているから
- 加齢による休息の時間が増えたから
離れたがる愛犬との距離を無理に近づけようとすると、心身のストレスになってしまいます。
理由を知って対処することも大切ですが、愛犬が望む飼い主との距離感を保ってあげることも大切にしたいですね。