犬が夏に食欲減退してしまう理由
日本の夏は気温だけでなく、湿度も高いですね。犬も心身ともに疲れやストレスを感じやすくなります。また、冷房が疲れやストレスの原因になることもあります。
食欲が減退してしまうと、必要な栄養を十分に摂れなくなってしまう恐れがあります。夏の食欲減退が病気を招くこともあるでしょう。
愛犬の食欲が減退しているなと感じたときは、まずはその原因をきちんと正しく判断する必要があります。原因が分かったら、すみやかにそれを取り除くための対処をし、ご飯も工夫しながら与えてみましょう。
1.体に熱とだるさを感じている
犬が夏に食欲減退してしまうのは、体に熱とだるさを感じているからです。
犬の体は熱を発散させるのが苦手な仕組みをしています。人間のように大量の汗をかくことができません。そのため、体に熱がこもってしまいやすいです。
この熱のこもりが、だるさを感じさせてしまうことがあります。高温で多湿な日が続いたとき、犬の食欲が減退してしまいやすいです。
体がだるいとき、私たち人間も食欲が減退し、「食べなくないな…」と感じますよね。そんなとき、「これなら食べられるかも」と思う食べ物があるのではないでしょうか。
愛犬にも体がだるいときや食欲が減退しているときでも「これなら食べられる」というご飯があるかもしれません。
お湯をかけてやわらかくするだけでも違いがあります。好きな食材をトッピングしてあげるのも食欲が出るきっかけになると思います。
2.運動不足でエネルギー源を必要としていない
犬が夏に食欲減退してしまうのは、運動不足でエネルギー源を必要としていないからです。
冬のように元気に走り回る姿を見ることも少なくなります。お散歩のときは、ゆっくり歩くようになります。熱中症対策などからお散歩を控える日もあるでしょう。
夏は自然と運動量や活動量が減り、運動不足になりやすいです。そうすると、エネルギーは消費されないわけですから、エネルギー源となるご飯を食べる量も減ってしまうのです。
犬の食欲を増進する方法としておすすめなのが、肉や魚の煮汁をドライフードにかけて与えることです。風味が強くなることで食いつきが良くなりますし、水分補給にもなります。
3.体の調節がうまくできていない
犬が夏に食欲減退してしまうのは、体の調節がうまくできていないからです。冷房病(クーラー病)になっている可能性があります。
冷房病は正式な病名ではありませんが、体に様々な症状を引き起こすものです。だるさ・冷え・食欲減退・便秘・下痢・消化不良・頭痛などがあります。
犬と暮らす家庭では、24時間エアコンをつけっ放しということもあるのではないでしょうか。愛犬の食欲減退や不調の原因になりやすいので注意しましょう。
食べてくれない日が続いたときは、ドライフードにウェットフードを混ぜて与えてみてください。風味が強いので、食欲が出るきっかけになると思います。
まとめ
犬が夏に食欲減退してしまう理由を3つ解説しました。
- 体に熱とだるさを感じている
- 運動不足でエネルギー源を必要としていない
- 体の調節がうまくできていない
食欲がなくご飯を食べてくれないからといって、おやつで対応するのは絶対にやめましょう。栄養バランスが乱れますし、肥満や病気の原因になります。
お散歩に行くことができない日は、室内でできる遊びや運動をすることで、運動不足にならないようにしましょう。
犬に夏バテ対策には、こまめな水分補給も大切です。常に新鮮な飲み水を用意してあげましょう。冷たい水ではなく、常温の水で大丈夫です。