小型犬と大型犬が『シニア』になる年齢って違うの?歳を重ねると表れる注目すべきポイント5つ

小型犬と大型犬が『シニア』になる年齢って違うの?歳を重ねると表れる注目すべきポイント5つ

犬の老化サインは、7歳頃から見られるようになることがあります。今回は、小型犬がシニアになる年齢と大型犬がシニアになる年齢の違い、歳を重ねると表れる注目すべきポイントを解説します。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

小型犬と大型犬が「シニア」になる年齢

ソファーにシニアのレトリバー

人間の場合、65歳以上をシニアの定義とするのが一般的であるされていますが、65歳以上をシニアとした場合、犬がシニアになる年齢は何歳くらいなのでしょうか。

(小型犬の場合)

  • 12歳で人間年齢64歳
  • 13歳で人間年齢68歳

(大型犬の場合)

  • 8歳で人間年齢61歳
  • 9歳で人間年齢68歳

小型犬がシニアになる年齢は「12歳~13歳」、大型犬がシニアになる年齢は「8歳~9歳」と言えるのではないでしょうか。

犬が歳を重ねると表れる注目すべきポイント

顔回りの白髪の多い黒柴

犬の老化サインが見え始めるのが「7歳頃」であることから、7歳を過ぎた頃が「シニア」の入り口とも言われています。

歳を重ねると、どのようなサインが表れるのか、注目すべきポイントを解説します。

1.目が白く濁る

シニア犬になると、目が白く濁って見えるようになることがあります。

核硬化症である場合には、視力は衰えないと言われています。水晶体の核という部分が加齢によって硬化したことが原因です。

白内障である場合には、視力が低下したり、視力を失ったりすると言われています。加齢によって水晶体が変性することが原因です。

白内障は、お薬で進行を緩やかにすることが可能ですので、愛犬の目が白く濁ってきたなと感じたときは、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。

2.イボができる

シニア犬になると、イボができるようになることがあります。

皮脂腺が詰まってできるしこりは、皮脂腺腫と言います。皮膚の表面に腫瘍が飛び出すものは、皮膚乳頭腫と言います。

予防することが難しいため、日々、愛犬の皮膚の健康状態をチェックすることが大切です。イボのようなものを発見したときは、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。

とくにトリミング(バリカン)をする犬の場合、イボから出血する恐れがありますので注意しましょう。

3.白髪が生える

シニア犬になると、白髪が生えるようになることがあります。

もともと白っぽい被毛であると分かりづらいかもしれません。我が家の愛犬は、黒かったヒゲが白髪になったことで(シニアなんだな…)と感じます。

犬は、目・鼻・口の周りから白髪が生え始めるとされています。やがて全身の白髪が目立つようになったり、被毛の色が薄くなったりすることがあります。

4.鼻が乾燥しやすくなる

シニア犬になると、鼻が乾燥しやすくなります。

乾燥しすぎてカサカサになったり、ひび割れたりすることもあります。加齢によって、鼻の角質の新陳代謝が衰えることが原因であるとされています。

犬の鼻専用の保湿クリームで乾燥を防ぐことができます。肉球専用の保湿クリームをお持ちであれば、代用しても問題ありません。

5.歯に黄ばみができる

シニア犬になると、歯に黄ばみができるようになることがあります。

長年に渡って蓄積された色素沈着による黄ばみです。毎日の歯磨きを続けていれば、それほど気にならない程度かと思いますが、若い頃のように真っ白というわけにはいかないかもしれません。

加齢によって、唾液の分泌が減ると、お口の中の殺菌作用が衰えます。黄ばみだけではなく、歯石も付きやすくなりますし、口臭もきつくなります。

動物病院で定期的な歯科検診を受け、毎日の歯磨きを怠らないようにしましょう。

まとめ

ダックスの横顔と背中

小型犬と大型犬とでは、シニアになる年齢に違いがあります。

愛犬が小型犬である場合には「12歳~13歳」、愛犬が大型犬である場合には「8歳~9歳」が、シニアになる年齢なのではないかと考えることができます。

犬の老化サインが見え始めるのが「7歳頃」で、歳を重ねると表れる注目すべきポイントが5つあります。

  • 目が白く濁る
  • イボができる
  • 白髪が生える
  • 鼻が乾燥しやすくなる
  • 歯に黄ばみができる

シニア犬になると、乳腺腫瘍・悪性黒色腫・僧房弁閉鎖不全・子宮蓄膿症・前立腺肥大・認知症など、病気にもなりやすくなります。

シニア犬に見られる老化のサインが表れたときは、小さな変化や異変も逃すことがないよう、日々の健康チェックを入念に行いましょう。年1回~2回の健康診断を受けましょう。

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