愛犬のニオイの原因になる要因とは
基本的には、月1回程度のシャンプーで愛犬のニオイを防ぐことができるのですが、「なぜか臭ってしまう」「お風呂に入れたばかりなのに体臭がきつい」ということがあるのではないでしょうか。
「愛犬のニオイの根本的な原因を解決したい!」という場合には、その要因を知ることが大事です。犬の体臭の原因には、いくつかの要因が重なってしまっていることも考えられます。
1.汗のにおいは細菌が生み出す
愛犬のニオイの原因として、汗などを分解する細菌の出す物質の臭いです。
犬の皮膚にもエクリン汗腺とアポクリン汗腺が存在しますが、アポクリン汗腺から分泌される汗には脂肪分が多く含まれています。
汗や皮脂そのものに嫌なニオイはほぼありませんが、汗や皮脂、垢などを細菌が分解する際に嫌なニオイを発します。
ニオイ対策として、日頃からこまめにブラッシングをし、細菌の繁殖の原因となる抜け毛やフケが皮膚にたまらないようにしましょう。
全身のニオイを嗅いでみて、とくに臭ってしまいやすい部分にはドライシャンプーやシャンプーシートを使うなど、愛犬の清潔さを日ごろから保つようにすることで臭いにくくなるでしょう。
2.耳の内部の蒸れや細菌の繁殖
愛犬のニオイの原因として、耳の内部の蒸れや細菌の繁殖が要因となることがあります。
とくに垂れ耳の犬は、耳の内部が蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいです。長毛種であり、耳の穴の入り口を被毛が塞いでしまっている犬も注意が必要です。
梅雨の時期、湿度の高い季節は、蒸れや細菌の繁殖から外耳炎にもなりやすいです。これらが犬の体臭の原因になることがあります。
愛犬の耳の中のニオイを嗅いでみて、嫌なニオイはしませんか。赤茶色っぽい耳垢は出ていませんか。痒がっていませんか。これらに当てはまるときは、外耳炎の疑いがありますので、動物病院で診てもらいましょう。
ニオイ対策として、垂れ耳の犬は、こまめに耳をめくるなどし、通気性をよくし、可能であればイヤークリーナーで定期的にきれいにしてあげましょう。
長毛種であり、耳の穴の入り口を被毛が塞いでしまっている場合には、適切な長さにカットし、通気性をよくしてあげましょう。
3.排泄物が付着して乾いている
愛犬のニオイの原因として、排泄物が付着して乾いていることが要因となることがあります。
ニオイ対策として、排泄物の付着があるときは、すぐに優しく拭き取ってあげましょう。排泄の度にシャンプーをしたり、ぬるま湯で洗い流したりする必要はありません。ひどく汚れてしまったときのみにしましょう。
お留守番中の排泄物の付着は、すぐにお手入れしてあげることができず、乾いてしまいます。そのまま放置してしまっている場合もあるのではないでしょうか。
長毛種であると、うんちがカピカピに乾いてしまったときのお手入れって大変ですよね。ニオイ対策として、適切な長さに被毛をカットしてあげることで、排泄物が付着しにくくなります。
また、おしり周りのニオイが気になるときは、排泄物だけではなく、肛門嚢からの分泌物にも注目してみましょう。
自力で排泄できない犬には、定期的な肛門腺絞りの処置が必要です。飼い主が行ってあげられない場合には、トリマーや獣医師にお願いしましょう。
まとめ
愛犬のニオイの原因になる要因を3つ解説しました。
- 汗のにおいは細菌が生み出す
- 耳の内部の蒸れや細菌の繁殖
- 排泄物が付着して乾いている
体臭が気になるからといって、過度にシャンプーをするのはよくありません。皮膚病の原因になることがあります。皮膚病を発症すると、体臭がよりきつくなってしまうことがあります。
愛犬の気になる嫌なニオイは、シャンプーで解決しようとするのではなく、こまめにブラッシングをしたり、適度な日向ぼっこをするなどし、日頃のケアでニオイ対策をしましょう。