犬はどのようなことに興奮しやすいの?
犬は1匹ずつ性格が異なります。どのような犬でも興奮してしまう場面は少なからずありますが、犬によって穏やかで興奮しにくい性格の子もいれば、活発がゆえに興奮しやすい犬もいるでしょう。
では、犬はどのような状況で興奮しやすいのでしょうか。
- 嬉しい、楽しい状況に高揚したとき
- 警戒心が強く不安や恐怖が高まったとき
- 不安な状況を飼い主に知らせようと必死になっているとき
主に以上のような場面で興奮することが多く見られます。このような状況に陥ったとき、飼い主が適切な対応で興奮をコントロールしてあげなければ、怪我や事故などのトラブルにつながりかねません。
すぐに『興奮してしまう』犬種3選
興奮しやすいかどうかは、その犬の先天的な気質や後天的な性格によって異なりますが、先天的な要因の1つとして、犬種ごとの気質傾向も該当します。ここでは、すぐに興奮しやすい犬種を見ていきましょう。
1.ジャックラッセルテリア
ジャックラッセルテリアは小型犬でありながら、自分よりも大きな体格の獲物を仕留めていたほどの狩猟能力を持つ犬種です。活発でスタミナもあり狩猟本能が強く遺伝していることから、興奮しやすい犬種と言われています。
特に吠え癖や噛み癖が出やすいので、遊び感覚で噛んだり吠えたりしないよう、子犬の時期から飼い主がしっかりしつけを行うことが重要です。
2.ビーグル
ビーグル犬も元々狩猟犬だったことから、遺伝的に狩猟本能が強く残っていると言われています。そのため吠え癖が強く出る犬が多く、また声量も大きい子が多いことから、興奮しやすい犬種として挙げられることが多いです。
無駄吠えのしつけはもちろんのこと、飼い主が愛情を注ぎながら快適で安心できる生活環境を整えてあげることも大切です。安心できる環境であれば警戒心を高めることなく、落ち着いた生活を送らせてあげることができます。
3.ミニチュアピンシャー
ミニチュアピンシャーは繊細な性格の犬が多く、警戒心が強いことでも知られています。また、勇敢な性格を持ち合わせているため、一度警戒心が高まってしまうと興奮しやすく、相手に向かって吠えかかったり噛みつこうとしたりすることも。
ミニチュアピンシャーの場合は警戒心から吠えることが多いので、子犬期から少しずつ家族以外の人との接触を増やすことがポイントです。人との触れ合いに慣れることで、警戒心が和らぐきっかけになります。
興奮状態の犬を落ち着かせる方法は?飼い方のポイントも紹介
もしも愛犬が興奮状態に陥ってしまった場合、飼い主としてどのような行動で落ち着かせることができるでしょうか。
1.興奮状態の犬を落ち着かせるコツ
興奮状態に陥ってしまった犬には、むやみに触れたり声をかけたりすると、かえって興奮状態を強めてしまう恐れがあります。
基本的には落ち着くまで待ったり、警戒の対象との間に飼い主が割り入りワンクッション置くことで、落ち着かせるといった方法が適切です。
また、普段からコマンド指示のトレーニングを行い、飼い主の「お座り」「ふせ」などの合図に必ず従うよう体に学習させましょう。これにより興奮状態でも指示をきちんと聞き、冷静さを取り戻すきっかけとなることがあります。
2.興奮しやすい犬を飼うときのポイントは?
興奮しやすい犬を飼うときは、まず安心してリラックスできる生活環境を整えてあげてください。犬が過ごす部屋はなるべく外に面していない場所を選び、外の音や匂いなどの影響を受けにくいよう工夫します。
また、自分が確実に安心して過ごせる専用スペースを設けてあげることで、十分な休息を取らせてあげることも精神的な安心感につながるでしょう。
そして、いざ興奮してしまったときのため、日々遊びの延長としてコマンド指示などの簡単なトレーニングを取り入れてください。興奮状態の時でもコマンドを出すことで反射的に指示動作に移り、落ち着きを取り戻すきっかけになることも多いです。
まとめ
いかがでしたか。興奮しやすい犬は、まず生活環境を安心して過ごせるように整えてあげるところから始めましょう。精神的に穏やかな暮らしを送ることで、屋外に出てからも落ち着きを取り戻しやすくなります。