愛犬と一緒に楽しめる「ドッグスポーツ」
犬と暮らしているご家庭なら「ドッグスポーツ」ということばを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「ドッグスポーツ」といっても、実はその競技内容は様々です。日本ではまだ普及していない競技も、欧米などでは大会が開催されている場合もあります。
近年では動画配信などでもその大会の様子を見ることができるようになり、愛犬家の中には「一度ドッグスポーツをやってみたい」という方も増えているようです。
そこで今回は、愛犬と一緒に楽しめる「ドッグスポーツ」について解説します。
1.アジリティー
「アジリティー」はかなり知名度が高いドッグスポーツですね。動物イベントや動画サイトなどでもよく見られる競技で、簡単に言えば「犬の障害物競争」といったところでしょうか。
人間の障害物競争と違うところは、ハンドラー(飼い主)も一緒に走る点です。走力、体力に自信のある方向けですね。
コースに置かれたハードル、トンネル、シーソーなどの障害を実際に走るのは犬ですが、ハンドラーはその隣で障害を指示しながら走ります。
定められたタイム内でそれぞれの障害を正しくクリアするためには、犬もしっかり人の指示に従わなければいけませんし、人もしっかり犬の速さについていかなくてはなりません。
アジリティーは障害の数・種類、あるいは犬のサイズ、習熟度(レベル)などで出場できる部門が変わります。
また、アジリティーはハンドラーが飼い主でない場合も出場が可能です。アジリティーに似ていますが、ハンドラーが飼い主でないと出場できない競技は「エクストリーム」と呼ばれています。
2.フリスビー(フライングディスク)
こちらも昔からあるドッグスポーツで、ご存じの方が多いかもしれません。円盤を投げてキャッチしたり、人と犬とがダンスをするように体を使って円盤をキャッチさせたりと様々な種目があります。
キャッチのポイントを競うもの、美しさを競うものなど、それぞれルールが異なっている競技です。
フリスビーについては犬と一緒に長い距離を走る必要はありませんが、投げる技術、犬から受け取る技術、犬のハンドリングなど、飼い主(ハンドラー)に要求される技術がとても多い種目です。
犬と一緒に練習する以外にも、一人でフリスビーを使って自主練をする必要があります。
3.フライボール
「フライボール」は、ボールを使った競技ですが、飼い主がボールを投げる競技ではありません。
直線のコースに設置されたハードルを越え、スタート地点とは反対側にあるフライボールボックスから発射されるボールをキャッチし折り返してスタート地点まで戻ってくるゲームです。
ハードルを飛び越えるスピード、タッチするとボールが飛び出すフライボールボックスへのアプローチとボールキャッチの技術など、犬に要求される技術が多い競技です。リレー形式と個人戦があります。
4.ドッグダンス
「ドッグダンス」は、まだ日本では珍しい競技と言えるかもしれません。服従訓練を犬が楽しめるように考えられた競技と言われていますが、ハンドラーと犬が協力して観客を楽しませるような動きをすることが発展して出来上がったドッグスポーツです。
ハンドラーと犬がペアになり、決められた動作を組み合わせながら曲に合わせてダンスをします。
ハンドラーは基本的にアイコンタクトだけで指示を出すので、犬との絆がしっかりできていないと難しい競技ですがその分とてもやりがいがあるといえます。
まとめ
今回は、愛犬と一緒に楽しめる「ドッグスポーツ」について解説しました。
このほかにもドッグスポーツは、様々な競技が考案され、日本国内でも広がりつつあります。
それぞれの競技会やイベントが随時開催されているので、興味があればぜひ一度見学に行ってみてもいいかもしれません。
また、このような決められたスポーツでなくても、ボールを投げて拾ってくるという遊びや紐を引っ張りっこするのも、飼い主と犬との立派なドッグスポーツです。
ぜひ愛犬と一緒に楽しく体を動かして、運動不足の改善やよりよい信頼関係の維持につとめてあげましょう。