犬が寝起きによくする行動
1日のなかで寝ていることが多い犬たちの寝起きの姿は、飼い主さんも見る機会がたくさんあると思います。ここからは、多くの犬が寝起きにする行動を紹介します。
1.ぼーっとする
寝ていたはずの愛犬が静かに目を覚まして、そのままほとんど動かずにいることはありませんか?こうしたとき、たいていは覚醒の途中でぼんやりしていたり、寝ぼけていたりすることが考えられます。
ぼーっとしているときに突然触ると犬は驚いてしまうことがあるので、「おはよう」「起きたの?」などとまずは優しく声掛けしてあげてください。犬の反応があり、飼い主さんがそばにいることが気がついてからスキンシップをしたり、抱き上げたりするようにしましょう。
2.体を伸ばす
犬が起きて立ち上がったとき、前足をぐっと前に出した状態でお尻を突き上げて全身を伸ばすような行動を取ることが多くあります。
睡眠中は長い時間同じ体勢でいることも多く、体が凝り固まってしまっていることがあるので、それをほぐすために伸びをするのはごく自然な行動です。
「あー!よく寝た!」とばかりに体を伸ばしている姿は、とても微笑ましいものですよね。
3.体を振る
犬が起きて立ち上がり、伸びをしたあとなどに、体をぶるぶると振ることがあると思います。
こちらも伸びと同じように、固まった体をすっきりさせるためにおこなっているストレッチのようなものだと考えられます。
ただし、体を頻繁に振る行動は不安やストレスのサインでもあるため、寝起き以外にもこうした行動がよく見られる場合は、犬の様子をしっかりと観察してみてください。
4.あくびをする
犬が起きたとき、奥まで見えるほど大きな口を開けてあくびをすることはよく見られる行動です。「ああ、よく寝た」と思って次の行動に移る前にあくびをする犬もいますし、「まだ眠いなあ」とそのままもう一度寝てしまう犬もいるでしょう。
生理現象としてのあくびが出るのは、脳に酸素を大量に送り込んだり血行をよくするためとも考えられているので、これから動き出すために一区切りになるのも自然なことだと思います。
5.まわりをキョロキョロ見回す
パッと目を覚ました犬が、突然まわりを見回してキョロキョロすることがあります。
深く眠っていて突然覚醒したときに見られることが多い行動で、周囲の状況を確認しようとしたり飼い主さんが居場所を探したりしていることが考えられます。
そうしたときに飼い主さんの姿を見ると安心すると思うので、目が合ったらにっこり微笑んであげてください。
目覚めたばかりの犬に絶対してはいけない行為
犬が眠りから目を覚まして、まだうつらうつらとしたり、ぼんやりしたり、伸びをしたりしている様子を見ると、可愛さからつい構いたくなる飼い主さんも多いと思います。
しかし、寝起きは頭がぼーっとしていることが多く、判断力や体の動きが鈍かったり普段とは違った様子が見られたりすることがあるのではないでしょうか。
こうした状態は「睡眠慣性」と呼ばれるもので、完全に覚醒しているときに比べて約6~7割程度の認知機能しか働いていないとも考えられています。
そのため、寝起きでぼーっとしているときに、突然抱き上げたり乱暴に撫でたりすると犬は驚いてしまうことがあります。そして驚いた拍子に、出てきた手を思わず噛んでしまうことも珍しくありません。
そうしたトラブルを防ぐために、犬の寝起きには突然触ったり近づいたりすることはせずに、一度声をかけてそばにいることを意識させてから撫でるといいでしょう。
また、反応が可愛くおもしろいからとわざとびっくりさせるようなことも絶対にやめてください。
驚いたことで攻撃されてしまう危険性があるだけでなく、そうした行動を取る飼い主さんに対して、不信感を抱くようになることもあるので気をつけましょう。
まとめ
犬は1日の多くの時間を眠っているので、寝起きの姿を見ることも多いと思います。
ぼんやりしていたり、寝ぼけたりしている様子の愛犬はとても可愛いものだと思いますが、必要以上に驚かせることがないように優しく接してあげてください。