夏場は犬の『クーラー病』に注意して
日本の夏は、命の危険が懸念されるほどの猛暑に見舞われます。屋外はもちろん室内にいても、きちんと熱中症対策をしていなければ危険だと毎年注意喚起が出されますよね。
犬を飼っているご家庭では愛犬が熱中症にならないよう、四六時中エアコンの冷房機能をつけっぱなしにしているというご家庭も多いでしょう。
しかし熱中症対策に必須なクーラーによって引き起こされる、犬の『クーラー病』という症状にも注意しなければなりません。
犬の『クーラー病』症状3選
犬のクーラー病とは、クーラーによって体が冷えすぎることによって起きる症状です。では、犬がクーラー病になってしまうと、どのような症状が現れるのでしょうか。
1.元気がなくなり食欲不振に陥る
最も多く異変として、体が冷えすぎることによって自律神経のバランスが乱れ、元気がなくなりぐったりとした様子を見せる時間が増えるという症状があります。
夏場なので「暑さで夏バテになってしまったのかな」と思い、よりエアコンの冷房温度を下げてしまうと、症状が悪化してしまう恐れもあるので注意が必要です。
また、食欲がなくなり、ご飯やその他の食べ物も口にしなくなることがあります。栄養失調に陥らないよう、早めにクーラー病の対策に取り掛かってください。
2.嘔吐や下痢などの消化器症状
クーラー病になってしまうと自律神経に異常をきたしてしまいます。そのため、嘔吐や下痢といった消化器症状が出てしまう犬も多いです。
特に、クーラーによって体が冷え切ってしまうことでお腹周りを冷やしてしまい、腹痛や下痢を引き起こすケースが多くみられます。
もしも夏場に下痢の症状が見られる場合は、クーラー病を発症している恐れがあるので、室内の冷房温度を見直したり、クーラー病に有効な対策を講じましょう。
3.咳や鼻水が出る
クーラー病によって症状が悪化してしまうと、咳や鼻水といった風邪のような症状が現れることもあります。この時には、ぐったりと元気のない様子や食欲不振など、他の症状も見られることが多いです。
咳や鼻水と言った風邪の症状は、様子を見ていると悪化してしまうことがあります。できるだけ早めに動物病院を受診しましょう。
犬がクーラー病にならないために普段からできる対策は?
夏場はクーラー病に気をつけなければなりませんが、猛暑日が続く夏場にエアコンの冷房機能は必須です。
そのため、部屋でクーラーを使っていても愛犬が体温調整できるようにブランケットを用意したり、エアコンの風量を弱めたり、風向きを上向きに設定すると良いでしょう。
また、犬にとって最適な室温に調整するためには、エアコンの冷房の設定温度を25〜26℃にすることが推奨されています。もしもこの温度より低い場合は、愛犬が寒さを感じている可能性があるので、設定温度を見直してみてください。
まとめ
いかがでしたか。熱中症対策に必須なエアコンの冷房機能が『クーラー病』という症状を引き起こしてしまう事例は少なくありません。今回紹介したように、エアコンを使いながらクーラー病の対策も取り入れ、愛犬が室内で快適に過ごせるよう工夫しましょう。