犬が外でウンチをしたときの絶対NG行為は?
犬が散歩中など外でウンチをした場合、飼い主が間違った対応をしてしまうと、周囲に迷惑や不快感を与えたりする可能性があります。ここでは、犬が外でウンチをしたときの絶対NG行為をご紹介します。
1.そのまま放置する
犬が外でウンチをしたときに、そのまま放置することは絶対に避けなければなりません。これは衛生面で問題があるだけでなく、悪臭の原因となったり他の人に不快な思いをさせたりする可能性があります。
多くの自治体では、犬のウンチを放置することは条例違反となっており、罰則が科せられることがあります。犬の散歩のマナーというよりもルールとして、ウンチは必ず拾い、自宅へ持ち帰って適切に処理することを徹底しましょう。
2.近くの土に埋める
犬が外でしたウンチを近くの土に埋める行為は、一見、自然に還すように思えるかもしれませんが、これはやってはいけない行為です。ウンチを土に埋めても雨水によって流れ出し、衛生上の問題が生じる可能性が考えられます。
また、犬のウンチには寄生虫や病原菌が含まれていることがあり、それらが土壌を汚染する可能性もあります。汚染された土に人や動物が接触した場合、感染症を引き起こす恐れがあります。
周囲の人や動物の健康そして環境を守るためにも、犬のウンチを近くの土に埋めるのはやめましょう。特に公園などの公共の場所や、他人の家の周囲に埋めるのは絶対に避けましょう。
3.公共のゴミ箱に捨てる
犬のウンチを拾い、袋に入れるまではマナーを守っていても、ウンチを入れた袋を公園やお店などの公共のゴミ箱に捨ててしまっては、せっかくのマナーが台無しです。ゴミ箱の中で悪臭や衛生上の問題が発生し、他の利用者やお店に大きな迷惑をかける可能性があります。
犬のウンチを公共のゴミ箱に捨てるのは、マナー違反です。拾ったウンチは、飼い主が責任を持って自宅へ持ち帰りましょう。
犬の散歩中のタブーは?
犬の散歩中は、ウンチに関すること以外にも周囲に配慮が必要です。飼い主が無意識に行う行為が、他人に迷惑をかけることもあるので注意しましょう。ここからは、犬の散歩中に避けるべきタブーをご紹介します。
1.リードをつけない、長く持つ
リードをつけずに散歩すること、またはリードを長く持って散歩することは、大変危険な行為です。多くの自治体では、リードなしでの犬の散歩を条例で禁止しています。
リードをつけずに散歩をした場合、犬が突然道路に飛び出して車に轢かれたり、他の人や犬に飛びついてトラブルになったりする可能性があります。
リードを長く持って散歩することも問題です。リードを長く持っていると、道路への飛び出しなどの危険な行動をとっさに制御することが難しくなります。また、犬が他の人や犬に近づきすぎてしまい、トラブルの原因になる可能性があります。
2.犬の好きにさせる
散歩中、犬の好きにさせるのはタブーです。例えば、犬が他の人や犬に勝手に近づいたり吠えたりすると、相手を驚かせたりトラブルになったりする可能性があります。いきなり相手に飛びつけばケガをさせる恐れがあり、子供や高齢者は特に危険です。
さらに、どこでも犬の好きな場所で排泄させていると、周囲に迷惑や不快感を与える可能性が高いです。
飼い主として散歩中は犬の行動をしっかり管理し、常に周囲への配慮を心掛けましょう。また、知らない人や犬に吠えないようにしつけることも大切です。
3.排泄物を放置する
散歩中、犬の排泄物を放置してはいけません。ウンチの放置は絶対に避けるべき行為であることは、前述のとおりです。
しかし、排泄物にはオシッコも含まれます。犬のオシッコを放置すると、悪臭や衛生上の問題を引き起こすだけでなく、他の犬がそのにおいを嗅ぎ、縄張りを主張(マーキング)するため、同じ場所にオシッコをする可能性があります。
ウンチだけでなく、オシッコも放置せずに処理しましょう。処理の仕方については後述します。
犬の散歩で守るべきマナーは?
犬と散歩するときは、周囲の人々に配慮することを忘れてはいけません。それは、マナーを守る必要があるということです。以下では、犬の散歩中に守るべきマナーを5つご紹介します。
1.リードをつけ、短めに持つ
犬の散歩で絶対に守るべきマナーの一つは、必ずリードをつけ短めに持つことです。リードは犬の行動を制御し、周囲と犬自身の安全を守るための大切な道具です。前述のとおり、多くの自治体が条例でリードなしでの犬の散歩を禁止しているため、リードの着用は必須です。
散歩中にリードを短めに持つことで、犬の行動をしっかりと管理することができ、突然の行動にも素早く対応できます。特に交通量の多い道路や混雑した場所では、リードを短く持つことが安全につながります。
2.事前に自宅でトイレを済ませる
できるだけ散歩に出かける前に、自宅で犬のトイレを済ませておくのもマナーです。そうすることで散歩中の排泄の回数を減らすことができ、周囲への配慮につながります。
そもそも犬の散歩は、運動不足やストレスの解消、社会性の育成などを目的としており、排泄を目的とはしていません。外でしか排泄をしない犬もいますが、根気よくトレーニングをして、自宅でトイレを済ませてから散歩へ行くように習慣づけるのが理想的です。
3.排泄物の処理をする
犬の散歩へ出かけるときは、ビニール袋、トイレットペーパー、トイレシーツ、水入りペットボトルなどを持参し、犬が散歩中に排泄をしたら必ず処理をしましょう。
ウンチは拾って自宅へ持ち帰り可燃ごみとして捨てる、トイレに流すなど各自治体のルールに従って処理をしてください。
下痢や軟便でウンチが地面に残ってしまった場合は、水で流してトイレシーツで吸うことを何度か繰り返し、できるだけ地面をきれいにするようにしてください。オシッコは、トイレシーツで吸い取ってから水で流しましょう。
4.迷惑になる場所でオシッコをさせない
オシッコをさせる場所にも配慮が必要です。他人の家の門柱や壁、花壇、飲食店の店先など、人の迷惑になる場所では犬にオシッコをさせないようにしましょう。
犬は他の犬のオシッコのにおいを嗅ぐと、高い確率で同じ場所にオシッコをしてしまいます。そのため、オシッコを避けるべき場所は早足で通り過ぎるなどして、犬ににおいを嗅がせないようにすることが大切です。
5.無断で他の人や犬に近づけない
自分の犬を無断で他の人や犬に近づけないのもマナーです。すべての人が犬が好きなわけではありません。また、他の犬が苦手な犬もいます。
無断で他の人や犬に自分の犬を近づけることは、相手に驚きや不快感を与えるだけでなく、犬同士のケンカなど、予期せぬトラブルの原因にもなり得ます。
どんなに自分の犬がフレンドリーでも、無断で他の人や犬に近づけるのはやめましょう。近づけるのは、必ず許可を得てからにしてください。
また、狭い道や歩道で他の人とすれ違うときは、自分の犬が相手と接触しないよう、間に飼い主が入るようにしましょう。
まとめ
愛犬と散歩するときは、周囲の人々や環境に配慮することを忘れてはいけません。
今回ご紹介した、犬が外でウンチしたときの絶対NG行為や散歩中のタブーは避け、守るべきマナーをきちんと守るようにしましょう。そうすることで、愛犬との散歩がより快適で楽しいものとなるでしょう。