愛犬がシニア期に入る前に改善すべき『生活習慣』とは?健康に過ごしてもらうためにできることまで

愛犬がシニア期に入る前に改善すべき『生活習慣』とは?健康に過ごしてもらうためにできることまで

愛犬がシニア期に入る前に改善すべき『生活習慣』について解説します。愛犬を健康的なシニアにしたい方は、ぜひ参考にしてください。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬はいつからシニア期に入るの?

ベッドに寝そべるゴールデンレトリバー

犬は一般的に小型犬で7歳ごろ、中型犬・大型犬で5~6歳ごろからシニア期に入るといわれています。本格的な老化が目立つ「高齢期」は、小型犬で11歳ごろ、大型犬で7歳ごろから始まります。

もちろん加齢の進行スピードには個体差がありますが、見た目が若く見える犬でも、肉体的な衰えや病気になりやすくなるなどの老化現象が少しずつ始まっていると考えましょう。

飼い主が気づきやすい犬の老化サインは、次のとおりです。

  • 薄毛や白髪が見られる
  • 目が白っぽくなる
  • 足腰の筋肉が衰える
  • 寝ていることが増える
  • 散歩に行くのを嫌がるようになる
  • 呼びかけたときの反応が鈍くなる

愛犬にこれらのサインが見られるようになったら、体を労わってあげるようにしてください。

愛犬がシニア期に入る前に改善すべき『生活習慣』

散歩する犬

愛犬が元気にシニア期を迎えられるように、飼い主はシニア期に入る前から生活習慣を見直しておくようにしましょう。

次のように生活習慣を見直し、元気なシニアを目指してください。

1.適度な運動をさせる

シニア期を迎える前に、愛犬には適度な運動を習慣づけるようにしてください。

小型犬や怖がりな犬は散歩が苦手なことも多く、「うちの子は散歩が好きじゃないから」と飼い主も散歩に行くことをサボりがちになってしまうことがあるかもしれません。

しかし、シニア期に運動する習慣がない犬は筋肉がどんどん衰えてしまい、立てなくなったりケガをする可能性が高くなってしまいます。

飼い主は愛犬が元気なうちに散歩に行く習慣をつけるようにし、犬の体力や犬種に合った散歩時間を確保しておくようにしましょう。どうしても外に出て運動するのが苦手な犬の場合は、家の中で出来る足腰のトレーニングを取り入れるのもオススメです。

2.食事の栄養バランスを見直す

シニア期の犬は、運動量が落ちる上に新陳代謝も悪くなるため、若いときと同じ栄養を摂取していると、カロリーオーバーで肥満になってしまう可能性があります。

愛犬にはライフステージに合った栄養バランスの食事を与えることを意識し、高齢犬には高たんぱく&低カロリーな食事を与えるようにしましょう。

ドッグフードには「成犬向け」と「シニア向け」が分けて販売されている商品も多いので、愛犬の年齢に合わせて変更するようにしてください。

いきなりヘルシーな食事に変えると犬が物足りなさを感じてしまうかもしれませんので、シニア期が近づいてきたら少しずつカロリーが控えめなフードに変えていくのがオススメです。

3.頭のトレーニングを遊びに取り入れる

シニア期に入ると加齢によって、「認知症」になってしまう犬もいます。認知症予防には、若いうちから頭のトレーニングを遊びに取り入れるのが効果的です。

頭のトレーニングと聞くと難しく感じるかもしれませんが、知育玩具で遊ばせたり新しい芸を教えるなど、愛犬に「考えさせること」を意識するだけでも効果が期待できます。簡単なので是非やってみてくださいね。

シニア期の愛犬に健康に過ごしてもらうためにできること

犬のアップ

愛犬がシニア期に入ったら、飼い主は次のことを意識しましょう。

1.シニア犬が暮らしやすい環境をつくる

犬は高齢になると足腰だけでなく目や耳、鼻の機能が低下してしまい、ソファーに飛び乗れなくなったり、家具にぶつかったりしやすくなります。

愛犬がケガをせず過ごせるようにするには、飼い主がソファーに段差をつけてあげたり、模様替えをして安全に過ごせるように整えてあげることが大切です。

2.定期的に健康診断を受ける

愛犬がシニア期に入ったら、何も症状がなくても半年に一度くらいは健康診断を受けるようにしてください。

定期的に獣医師に診てもらうことで適格なアドバイスを受けることができますし、飼い主が気づかない症状が検査で発見されることもあります。

まとめ

草むらに立つ高齢犬と女性

いつまでも若く見える愛犬にも、いつか必ず老いが訪れます。シニア期に入っても元気でいてもらうためには、若い頃から健康的な生活をするよう飼い主が心がけておきましょう。

愛犬が年を取ってきたら、体調や状態に合わせた接し方をしてあげてくださいね。

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