愛犬が喜ぶ「楽しい遊び方」
犬はひとり遊びが上手な印象ですが、飼い主と一緒に楽しめる遊び方をしてあげるともっと喜びます。
犬の本能や習性を活かした遊び方は、犬にとって刺激的ですし、脳の活性化や認知症予防にも役立ちます。
スキンシップやコミュニケーションも意識しつつ、1日5分でもいいので、積極的に遊んでみましょう。
1.おもちゃを不規則に投げる
飼い主が投げたボールやぬいぐるみを愛犬が追いかけて持って来るという単純な遊び方ですが、おもちゃを不規則に投げる遊び方は、犬の本能を刺激する、愛犬が喜ぶ楽しい遊び方です。
ポイントは、おもちゃを投げるときにフェイントをかけることです。愛犬を惑わせるような不規則な投げ方をします。
前に投げると見せかけて後ろに投げたり、右に投げると見せかけて左に投げるフリをして前に投げたり、不規則でおかしな動きをします。
犬にも狩猟本能があります。動物が狩りをするとき、獲物は決して規則正しい動きをしません。逃れるため、相手を惑わすような動きをすることがあるでしょう。
愛犬の仕草や行動、視線の動きなどをよく観察し、獲物になったつもりでおもちゃを投げてみましょう。
2.隠されたおやつを探し出す
家中に隠されたおやつを探し出す遊び方は、犬が持つ優れた嗅覚と探索心をくすぐる、愛犬が喜ぶ楽しい遊び方です。
巣穴に潜む小動物を探し出して捕まえるような、狩猟体験ができる遊び方でもあります。
初めて遊ぶときは、おやつを隠す場所をリビングに限定するなど、狭い範囲で遊びます。愛犬が遊び方や楽しみか方を十分に理解できたとき、少しずつ範囲を広げて難易度を上げます。
注意したいことは、おやつ以外のものを誤飲誤食させないことです。
愛犬の口の中にすっぽり入ってしまうもの、文房具や化粧品などの小物類、人間の小袋になったお菓子などは、引き出しや戸棚の中にしまっておきましょう。
3.隠れた飼い主を探し出す
隠れた飼い主を探しだす遊びは、活動量や運動量が減ったシニア犬にもおすすめの、愛犬が喜ぶ楽しい遊び方です。
家の中をウロウロと歩き回って探してもらうことで軽い運動にもなりますし、聴覚と嗅覚を使って遊ばせることで、犬の老化や認知症を予防することができます。
隠れた後、愛犬の名前を呼んでもいいですし、「おいで~」と声をかけてもOKです。愛犬が飼い主を探して歩き回る足音が聞こえたら、しばらくは声を出したり物音を立てたりしないようにします。
きっと今、声がした方角に向かって、嗅覚を頼りに飼い主のニオイを辿っているはずです。タイムリミットを設定し、時間が過ぎたら出ましょう。
時間内に飼い主を探し出すことができたら、遊び方や楽しみ方をより知ってもらうため、ご褒美のおやつを与えるとよいと思います。
注意したいことは、歩き回る床で滑らないための対策をしているかどうか、そして階段などの危険な場所への立ち入りを防ぐための対策をしているかどうかです。
シニア犬と遊ぶとき、視力に衰えがあったり、歩行がおぼつかなかったりする場合には、家具や物にぶつかったり躓いたりすることがない、広い空間を使って遊ぶようにしましょう。
まとめ
愛犬が喜ぶ「楽しい遊び方」を3つ解説しました。
- おもちゃを不規則に投げる
- 隠されたおやつを探し出す
- 隠れた飼い主を探し出す
本能を刺激する遊び方、欲求を満たす遊び方、スキンシップやコミュニケーションができる遊び方など、工夫次第で遊び方は無限にあるのではないでしょうか。
ひとつの遊び方にも難易度を上げたりアレンジを加えたりすることで、全く違う楽しみ方できると思います。
たった5分の遊びでも犬は喜びます。満足してもらうためには、愛犬を喜ばせることだけでなく、飼い主も一緒に楽しむということを意識してみてくださいね。