お世話や日課などに拒絶姿勢を見せる犬は多い
愛犬に歯磨きをするとき、ブラッシングするとき、お風呂に入れようとするとき…「嫌です」「させません」と言うように、拒絶するような態度を見せる犬は少なくありません。
犬によって苦手なことは違いますが、どの犬にも苦手なことはあるもの。しかし、それがお世話や日課となると、飼い主としても困ってしまいますよね。
この記事では、犬が「絶対イヤ!」と拒絶しているときのサインや、拒絶しているときの正しい対応の仕方を確認しましょう。
犬がみせる『絶対イヤ』サイン4選
犬が「絶対にイヤ!」と拒絶しているとき、どのような行動や態度を見せるのでしょうか。
1.飼い主から逃げて隠れる
「嫌なことをされる!」と気づくと、さっと大好きな飼い主から距離をとり、場合によってはカーテンの裏や家具の下などに隠れる犬もいます。
逃げて隠れることで飼い主が今からしようとしていること、自分がさせられそうになっていることを回避しようとしているのです。
2.歯を剥き出して唸ったり吠えたりする
強気な性格の犬の場合は、歯を剥き出して唸り「これ以上近づくと噛み付くぞ!」「怪我をしても知らないぞ!」と威嚇することもあります。
ただし、普段飼い主と信頼関係を築けている犬の場合、近づいても実際に噛み付くことは珍しいので、怒りを露わにすることで「絶対にイヤ」という意思を示している状態と言えるでしょう。
3.聞こえないふりをする
「歯磨きする?」「散歩行こうか?」と苦手なことをしようと聞くと、なぜか無反応を貫く犬もいます。これは「聞こえてませんけど?」「聞こえなければ無効になるのでは」という考えからくる行動です。
まるで子どもの悪知恵のような行動ですが、絶対に目を合わせず聞こえないふりでやり過ごそうとしているだけでなく、飼い主の隙をついてさらに逃げようと企む悪賢い犬も…。
4.無意味に床の匂いを嗅ぎ続ける
愛犬が苦手なことをしようとすると、なぜか飼い主から距離をとりながら床の匂いを執拗にクンクンと嗅ぎ出すことはありませんか。
「どうして床の匂いなんて嗅いでいるの?」と思うかもしれませんが、犬はこの行動をとることで「今、床の匂いを嗅ぐことに忙しいので」と言う意思を示していると考えられています。
犬にとって匂いを嗅ぐ行動は、情報収集という非常に重要な意味を持ちます。この行動をあえてとることで、飼い主に「今は大事なことをしてるから後にしてね」と伝えているのです。
愛犬が拒絶しているときの正しい対応の仕方は?
遊びなどの「絶対にしなければならないこと」ではない用事ならば、無理強いする必要はありません。しかし、散歩や歯磨き、シャンプーなどの必要なお世話を拒絶されると、対応に困りますよね。
このような場合は、無理に完璧に行おうとするのではなく、歯磨きならば「まずは口を触るだけ」、シャンプーはせずに「今日は水で体を流すだけ」、散歩ならば「少しだけ外に出てみる」など、少しずつステップアップしていきましょう。
最初から苦手なことを1から100まで行うのは難しいです。ハードルを下げて、褒めながら少しずつ「悪いこと」ではなく、「まあやってもいいか」程度の意識に持っていきましょう。
まとめ
愛犬が苦手なことは、無理に全てを完遂しようとするのではなく、少しずつステップを踏みながら慣らしていくことが大切です。
無理強いしてしまうと苦手意識が強まってしまうので、「仕方ないからやってあげよう」くらいまで苦手意識を払拭できるような対応を目指しましょう。