犬が散歩を嫌がるようになってしまう原因
『犬はみんな散歩好き』だと思っていませんか?
散歩が大好きな犬もいれば、飼い主が連れて行くからしかたなく…という犬もいるかもしれません。散歩に対して苦手意識を持っている犬もいるでしょう。
もともと散歩を嫌がる犬は少ないです。しかし、いつからか散歩を嫌がるようになってしまうことがあります。
飼い主がしてはいけないNG行為、散歩好きになる秘訣を解説しますので、愛犬が散歩を嫌がるようになってしまうことがないようにしましょう。
1.散歩に連れ出さない
犬が散歩を嫌がるようになってしまうのは、散歩に連れ出すことが極端に少ないからです。
他人や他犬、車やバイクとすれ違うことが怖いのです。風が吹くだけで怖がる犬もいますし、ちょっとした物音にも驚いてパニックを起こしてしまう犬もいます。
子犬であれば、他人や他犬に慣れるため、車やバイクとすれ違うことに慣れるためなど、社会勉強としても外に連れ出してあげなければなりません。
外にはたくさんの刺激があります。犬にとって良い刺激を受けることもあれば、良くない刺激を受けることもあります。そのどちらにも慣れなければなりません。
感染症の予防接種を済ませた後、散歩に連れ出してあげてください。抱っこ散歩でも構いません。ペットカートを利用しても構いません。
まずは「運動」よりも「社会化」を目的として、散歩は楽しいことだと教えてあげましょう。
2.犬にとっての楽しい散歩をさせていない
犬が散歩を嫌がるようになってしまうのは、犬にとっての楽しい散歩をさせていないからです。
ただ歩かせればいい、ただ排泄をさせればいいと思っていませんか。飼い主の健康維持やダイエットを目的としたウォーキングに愛犬を付き合わせていませんか。
それだけでは、犬は満足できません。地面や草むらのニオイを嗅ぐことで情報を得たり、他犬とコミュニケーションしたりすることも、犬が散歩をする目的なのです。ただただ歩くことだけを強いられるだけの散歩では、そのうち嫌になってしまうでしょう。
安全で清潔な場所なのであれば、じっくりニオイを嗅がせてあげましょう。感染症を心配されるのであれば、予防接種をしましょう。
1匹でも仲良くできる他犬との出会いがあるだけで、散歩が楽しくなり、好きになります。他人や他犬との出会い、スキンシップやコミュニケーションも大切にしましょう。
3.嫌がることを強要する
犬が散歩を嫌がるようになってしまうのは、嫌がることを強要するからです。
他犬に恐怖心があるにも関わらず、無理に近づけたり遊ばせようとしたり、公園の遊具(高い場所)などに乗せて写真や動画を撮ったり、「そっちには行きたくない!」と拒否する方向に無理やり引っ張って連れて行ったりすることなどです。
「散歩=嫌なことをされる」と学習してしまうと、散歩を嫌がるようになってしまいます。逆に楽しい経験をたくさんさせてあげると、散歩が大好きになります。
散歩中の愛犬の態度や仕草や行動などをよく観察し、愛犬の好きなこと、得意なこと、苦手なことを把握するようにしましょう。
まとめ
犬が散歩を嫌がるようになってしまう原因を3つ解説しました。
- 散歩に連れ出さない
- 犬にとっての楽しい散歩をさせていない
- 嫌がることを強要する
本来であれば、犬は散歩が好きな動物です。臆病な性格の犬も、神経質な性格の犬も、時間はかかるかもしれませんが、少しずつ散歩の楽しさを知っていきます。
そのためには、飼い主のサポートが必須です。散歩に出れば嫌な経験をすることもありますが、ネガティブにとらえず、愛犬の学習のための経験だったととらえてみるとよいと思います。
近所を5分~10分の散歩でも大丈夫です。歩かなくても、抱っこ散歩でも大丈夫です。自宅前の草むらのニオイを嗅がせるだけでもよいので、外の世界に慣れるための習慣を持ってみてください。