愛犬が急に動かなくなったときに考えられる原因
愛犬が急に動かなくなったら、飼い主は誰だって不安にも心配にもなりますよね。自宅で様子を見ても大丈夫だろうか、診察時間内に動物病院へ行くべきか悩むのではないでしょうか。
犬が急に動かなくなることには、それほど気にしなくても大丈夫な場合もありますし、しっかり様子を見守った方が良い場合もあります。状態によっては、緊急性が高い場合もあるでしょう。
1.警戒している
警戒しているとき、愛犬が急に動かなくなることがあります。
お散歩中なのであれば、警戒している相手の行動を読み取ろうとしているところなのではないかと思います。人が対象になることも、犬が対象になることもあります。
相手が黙って立ち去ってくれればホッとして動き出しますでしょうし、こちらに向かって来れば逃げようとしたり、吠えて威嚇したりすることもあるでしょう。
2.緊張している
緊張しているとき、愛犬が急に動かなくなることがあります。
我が家の愛犬は、動物病院の診察台に立つと、緊張から体がガッチガチに固まってしまうような子でした。おとなしくジッとしていてえらい子として知られていたんです。実は緊張しているだなんて…獣医さんも看護師さんも気づいていない様子でした。
もしかすると、あなたの愛犬も緊張から急に動かなくなってしまっているのかもしれません。その緊張から解放されたとき、急に荒いパンティングをすることがあります。グッと耐えていたのでしょう。
注意してほしいのは、緊張による失神です。不安や恐怖やストレスによって交感神経が過剰に働くと、その緊張を抑制するために副交感神経が働きます。神経反射が複雑になったことで血管が拡張し、心拍数が減ります。そうすると、脳に流れる血液が減り、失神が起きます。
愛犬が急に動かなくなる原因として緊張を疑うのであれば、失神することを防ぐためにも、緊張を取り除く対応を取るようにしましょう。
不安や恐怖を感じたり、緊張したりする環境にいる時間を短くするなど対応するとよいのではないでしょうか。
3.低血糖
愛犬が急に動かなくなったときに考えられる原因として、低血糖を疑うことができます。
子犬・超小型犬・シニア犬に起こりやすく、血液中のブドウ糖が減少しているサインとして起こります。腫瘍や臓器疾患が原因で起こる場合もあります。
さっきまで元気に走り回って遊んでいたのに急に動かなくなってぐったりしているというときは、次のような症状に注意しましょう。
- 体がブルブルと震える
- 舌の色が白っぽくなる
- よだれが垂れる
- 嘔吐する
- 体温が低くなる
- 痙攣が起こる
- 意識がなくなる
自宅でできる応急処置には、砂糖1:水4で作った砂糖水を飲ませるという方法があります。しかし、症状が重いときは飲んでくれないことがほとんどです。
愛犬の低血糖を疑うときは、砂糖水で症状が回復したと思われる場合でも、早急に動物病院へ行き、適切な処置を受けましょう。
4.誤飲誤食
愛犬が急に動かなくなったときに考えられる原因として、誤飲誤食を疑うことができます。
喉や気管に詰まらせているかもしれません。かるい中毒症状が起きているかもしれません。誤飲誤食は飼い主にも気づけないことがあります。
急に動かなくなり、様子がおかしいときは、早急に動物病院へ行きましょう。
愛犬が誤飲誤食したとき、何となく…もしかしたら…と、胸騒ぎがすることってありますよね。少しでも疑われるときは、必ず動物病院で診てもらってくださいね。
まとめ
愛犬が急に動かなくなったときに考えられる原因を4つ解説しました。
- 警戒している
- 緊張している
- 低血糖
- 誤飲誤食
犬が急に動かなくなることには、心理的な原因がある場合もありますし、病気が原因である場合もあります。
我が家の食いしん坊ポメラニアン(心臓に持病あり)の場合、『大好物のリンゴとキュウリに反応しないときは要注意!』としています。
愛犬が急に動かなくなったときは、呼吸は荒くなっていないか、舌の色が白っぽくなっていないか、意識はハッキリとしているのかなど、よく様子を確認して対応しましょう。