犬がする「人間のような行動や振る舞い」
犬の室内飼いが一般的になるにつれ、普段の愛犬の姿を目にする機会も増えました。その結果、愛犬がまるで人間のような行動や振る舞いをしているのを目にすることが多くなったのではないでしょうか。
真似しているのか、はたまた偶然なのかは定かではなくても、どんなつもりでそのような行動や振る舞いをしているのか気になりますよね。
そこで今回は、犬がする「人間のような行動や振る舞い」について解説します。ご自宅の愛犬もしているかどうか、確認してみてくださいね。
1.寝言を言う
愛犬が寝ていると思ったら、急に「ヒーン」「キューン」などの声を出しているのを見たことはありませんか。
声を発していても目を閉じたままなので、どうやらそのようなときは犬が寝言を言っているようです。
犬は人間の言葉を話せないので、なぜそのような声を出したのか、確かめることはできません。しかし、人間と脳の構造が同じで感情を持つ動物なので、睡眠中に夢を見ていたせいでそのような声を発した可能性は高いです。
2.人間の寝具を使って寝る
人間と同じように布団をかけて寝たり、抱き枕を使って寝たり、というような犬のかわいい寝姿はSNSなどでよく見かけます。
近年はほとんどの犬が室内で生活しているので、飼い主と一緒に寝る犬が増えました。寝具には大好きな人のニオイが付いているので、犬は落ち着くのでしょう。
飼い主が良質な寝具を使っているのであれば、犬も同じように気持ち良いと感じているのかもしれません。
3.ソファにもたれて座る
人間のように、ソファの背もたれやひじ掛けを使って座る犬はSNSなどでよく見かけます。
その姿はまさに人間がしているように見えて面白いので、愛犬がしていたらつい撮影してしまうと思います。
犬も飼い主と同じようにソファと気持ち良いと感じていたり、過去に飼い主が喜んでくれたりしたためにまたしていると考えられます。
4.叱られると目を逸らす
愛犬が悪いことをして叱られると、飼い主から目を逸らしていることはありませんか。
言葉が完全には理解できなくても、犬は(どうやら自分には都合が悪い状況だ)と察しているようです。
犬の世界で目を逸らすのは「あなたに敵意を持っていません」というサインです。反抗しているわけではないので、理解してあげてください。
5.テレビを見る
犬がテレビを見ている姿は、SNSなどでもよく見かけます。
犬の目は人間で言う「近視」の状態と同じなので、動体視力は良いのですが、動いているものでなければよく見えない、とされています。
しかし、最近のテレビは画質が良いので、犬にも人間とほぼ同じ映像が見えている可能性があります。
また、テレビが理解できなくても、大きく動く映像や音に反応する犬は多いです。
6.あくびがうつる
飼い主が眠くてあくびをしたら、犬もあくびをしていたという経験はありませんか。
犬のあくびは「落ち着いてよ」というサインでもありますが、やはり眠いときにも出ます。
犬の場合、知らない人よりも飼い主からうつることが多いようです。理由としては同じ生活をすると同じタイミングで眠くなるからあくびが出る、というのが考えられます。
また、あくびが伝染するというのは、サルやオオカミなど群れで暮らす動物に見られる現象です。犬と飼い主であくびがうつっていたら、絆が深いということです。
7.声で意思表示をする
犬はおやつが欲しい、遊んでほしいなどの言いたいことがあるとき、「ワン!」と鳴いて意志表示をします。
また、親しい人や犬を見つけたときに「ピーピー」「キューンキューン」のようなかわいらしい声を出すこともあります。まるでしゃべっているようですね。
実際犬はしゃべることはできませんが、長く人間と暮らすと意思表示をすれば伝わると学習します。よく声を出す犬は人間のことを信頼し、飼い主に愛されている証拠です。
犬は飼い主に似るは本当
『犬は飼い主に似る』と言われています。人間の子どもは成長する過程で親や友達、教師などから影響を受けて思考が出来上がっていきます。これは犬も同じです。
現代の犬は文明に囲まれて生活しています。家の中を見回しても床や家具など、野生では出会うことがない物ばかりです。これらとどうつきあっていくかは飼い主を見て学びます。
また、犬を迎えるときに、見た目や性格が自分に似た犬を選ぶ人が多いようです。その後一緒に生活するので、ますます似てくるのでしょう。
まとめ
あなたの愛犬は人間のような行動や振る舞いをしますか?野生では生きていけないような行動をとる犬もいますが、人間社会に適応できているということです。
犬はあなたのことを常に観察し、真似をして人間と共に生きていく術を学びます。愛犬が人間社会に上手く適応できていたらたくさん褒め、かわいがってあげてください。