犬が刺されてしまう可能性がある虫
外気温がじわじわと上昇するに連れて、様々な種類の虫たちが活動を始めます。虫を怖がる犬もいるようですが、最も厄介なのが「刺されてしまうこと」です。
犬が刺されてしまう可能性がある虫には、どんな虫がいるのでしょうか。飼い主としてきちんと把握できていますでしょうか。
1.蚊
蚊は、犬が刺されてしまう可能性がある虫です。
地域差はあるかと思いますが、温暖化の影響なのか、蚊が活動する時期が早くなりましたね。
犬が蚊に刺されてしまうと、「フィラリア症」に感染する恐れがあります。フィラリアは主に犬の心臓に寄生します。肺動脈に寄生することもある、成虫では30cmほどにもなる寄生虫です。
フィラリア症には、感染を予防するためのお薬があります。毎月服用するタイプや液体のお薬を皮膚につけるタイプ、注射タイプもあります。
成虫を投薬で駆除しようとすると、死骸が心臓や血管を詰まらせてしまい、命を落とす危険があります。
そのため、予防シーズンの前に必ずフィラリア症への感染の有無を検査する必要があります。検査方法は、血液の採取です。
愛犬が蚊に刺され、ひどく痒がるときは、引っ掻き過ぎて皮膚が傷ついてしまうことを防ぐためにも、なるべく早く動物病院へ行きましょう。
2.蜂
蜂は、犬が刺されてしまう可能性がある虫です。
実は我が家の愛犬がお留守番中に蜂に刺されたことがあり、ショックだったのか、痛みのせいなのか、玄関で横たわって動けなくなっていたことがありました。
お散歩中だけではなく、自宅の室内でも蜂に刺されてしまう可能性がある、ということを知ってほしいです。
犬が蜂に刺されたときは、蜂の種類に関係なく、早急に動物病院へ行きましょう。アナフィラキシーショックを起こす危険性があるためです。
愛犬が刺されたのがミツバチであった場合、毒針が犬の体に残ってしまう恐れがあります。飼い主の手で抜き取るのではなく、必ず獣医師の適切な処置を受けてください。
蜂に刺されないようにするためには、蜂に近寄らないようにすることが大切です。すぐには刺してきません。
蜂に出会ってしまったときは、蜂が飛び去るのをジッと待つ、もしくはそっとその場を離れましょう。
3.虻(アブ)
虻は、犬が刺されてしまう可能性がある虫です。
アブ科に属する昆虫であるとされていますが、「ハエ目、ハエ亜目」にも属するとされ、見た目はハエのようにも見えます。
夏のお散歩中、愛犬や飼い主にしつこく付きまとうことのある厄介な虫です。自然が豊かな場所では、大量の虻を見かけることもあります。
虻が犬を刺す目的は「吸血」です。刺された部分には、腫れや出血が見られることがあります。もしも愛犬が虻に刺されてしまったときの対処法は、患部を水で洗い流すことです。
今すぐに動物病院へ行かなければならないという虫ではありませんが、腫れや痒みや痛みなどから愛犬が患部を気にする様子であれば、早めに受診するとよいと思います。
虻に刺されやすい夏は、草むらを避けてお散歩し、草刈りなどの衛生管理が十分にされたドッグランを利用するようにしましょう。
まとめ
犬が刺されてしまう可能性がある虫を3つ解説しました。
蚊は、フィラリア症を媒介する虫です。愛犬が刺されてしまうことを完全に防ぐことは難しいですが、フィラリア症に感染することを予防できるお薬があります。
もし蚊に刺されたことが分かった場合は、かかりつけの獣医師の指導に従い、毎年必ず投薬しましょう。
蜂に刺されると、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性が高いです。焦らなくても大丈夫ですので、冷静に対応し、すぐに動物病院に行きましょう。
虻に刺されたことによる腫れや痒みや痛みは、患部を冷やすことで軽減されます。愛犬だけではなく、飼い主が刺されてしまったときにも有効的な対処法ですので覚えておいてくださいね。