犬の性別による「性格の違い」は存在する?
犬を飼う時、オスとメスで性格に違いはあるのか気になったことはありませんか?
生き物の性格は脳内から分泌されるホルモンに影響を受けるため、犬の場合もオスとメス、それぞれ異なるホルモン物質によって性格に特徴があらわれるといわれています。
しかし、犬の性格は性別だけで決まるものではありません。犬の性格は遺伝や育てられ方、育った環境にも影響を受けるため、個体差が大きいのが特徴です。
オス犬だから絶対に活発な性格、メス犬だから大人しいと決めつけるのは良くありませんが、犬の性別が性格に少なからず影響があることは事実ですので、犬をお迎えする時やしつけの時に性別を少し気にしてみるのも良いかもしれませんね。
犬の性別による「性格の違い」
では、犬のオスとメスには、具体的にはそれぞれどのような「性格の違い」があるのでしょうか。
ここでは、オスの犬とメスの犬に見られる性格や行動の一般的な傾向についてご紹介しますので、愛犬に当てはまるかどうかチェックしてみてくださいね。
オス
オスの犬の場合、次のような性格の子が多いとされています。
- 活発
- やんちゃ
- 甘えん坊
- 社交的
- 縄張り意識が強い
オスの犬は群れを守ったり、メス犬を他のオスと取り合ったりすることがあるため、活発で縄張り意識が強い性格の子が多いようです。
その一方で、飼い主さんにはベッタリと甘えたり、一緒に遊ぶのが大好きだったりする可愛らしい特徴もあります。
行動の面では、主に以下のような特徴が見られます。
- マーキング
- 遠吠え
- メスを取り合って他の犬と喧嘩をする
これらの行動は主に発情しているオス犬に見られることが多いでしょう。
メス
メスの犬の場合、次のような性格の子が多いといわれています。
- 母性があり愛情深い
- 警戒心が強い
- 落ち着きがある
- マイペース
メスは赤ちゃんを産んで育てるため、母性本能から愛情深い子が多いです。子を守るために警戒心が強く、発情期には気持ちが不安的になるメスもいるでしょう。やんちゃで甘えん坊なオスに比べると、マイペースで落ち着いた性格の子が多いといわれています。
行動では、以下のような特徴が見られます。
- 発情期(ヒート)で神経質になる
- 赤ちゃんを守ろうとする
- 想像妊娠をする
メスは発情期になると神経質になったり、逆に甘えん坊になるなどいつもとは違った行動を見せることがあります。また、自分の赤ちゃんだけでなく、子猫や人間の赤ちゃんに対しても母親のように守ろうとする行動を見せたり、避妊手術をしていない場合には「想像妊娠(偽妊娠)」したりするメスも珍しくありません。
性別が違うと飼い方も異なる?
犬のオスとメスで飼い方には大きく異なる点はありませんが、発情期にはそれぞれ適切な対応をしてあげましょう。
特に、メスは発情期にヒート(犬の生理)が起こるため、出血が多い場合はおむつをつけてあげたり、イライラしている愛犬に優しく接してあげてください。
なお、ヒート中のメスは未去勢のオスに近づけるとトラブルの元になりますので、他の犬に近づけないほうが安心です。
交配を希望しない場合は、オスもメスも去勢・避妊手術を受けさせ、発情期のストレスや生殖器の病気を予防することが推奨されています。
まとめ
犬の場合、オスとメスでは「大人しいメスの方が比較的飼いやすい」といわれることがあります。
しかし、犬の性格にはかなり個体差があり、メスでも活発で飼い主がしつけに手を焼いてしまう子は多く存在します。
大切なのは愛犬がどんな性格なのかを知り、その気質に合わせたしつけや飼い方をすることです。
犬の性別による特徴は理解しつつ、愛犬の個性をしっかり理解して向き合っていきましょう。