犬は「なぜ可愛いのか」
犬と一緒に暮らしていても、実際に「犬は可愛い」と感じてしまう理由や科学的根拠について考えている人はどのくらいいるのでしょうか。
そこで今回は、間が犬を可愛いと感じられる理由と化学的根拠について解説します。
意思の疎通ができるから
犬を可愛いと感じるのは、意思の疎通ができるからなのではないでしょうか。
お互いに考えていることを伝えることができます。お互いの気持ちを理解することができます。犬の暮らしていると、改めて感じることではなく、当たり前のことかもしれません。
言葉を話すことができない犬ですが、飼い主を言葉を覚えますし、よく聞き分けて、よく理解します。
不思議なのは、言葉ではなく、愛犬の仕草・態度・行動・表情などで、愛犬の気持ちが分かるということです。
犬を飼っていない人からはよく「何で分かったの?」と驚かれますが、愛犬が何を言いたいのか、不思議とよく分かるんですよね。
自分だけを選んでくれるから
犬を可愛いと感じるのは、自分だけを選んでくれるからなのではないでしょうか。
犬は「この人がご主人だ!」と決めたら絶対に揺るぎません。『ワンオーナードッグ』と呼ばれる犬や犬種もいるほどです。
近所にいた暴力と虐待を受けている犬が救助されたとき、飼い主と離れることを大暴れで拒んだそうです。自宅に走って戻る行動もあったそうです。
どんな人間であっても「この人がご主人だ!」と決めた以上、犬が心変わりすることはないのです。
飼い主と友人が愛犬を呼んだとき、飼い主ではなく友人に甘えに行った、なんてことがありますよね。それは、飼い主と友人の関係性をよく考え、気を遣った行動なのではないでしょうか。
飼い主と友人とでは、甘え方や表情に違いがあるはずです。あなたは愛犬から選ばれた人なので、強い自信を持ってくださいね。
常にそばにいてくれるから
犬を可愛いと感じるのは、常にそばにいてくれるからなのではないでしょうか。
出かけるときは見送ってくれます。帰宅したときは出迎えてくれます。犬が飼い主を家に残して出かけることはありません。
嬉しいときも楽しいときも、悲しいときも苦しいときも、どんなときも常にそばにいてくれる存在は、愛犬だけなのではないでしょうか。
人間同士では、「どうして肝心なときにそばにいてくれないの?!」などということがありますよね。
常にそばにいてくれる愛犬の存在は、普段はあまり感じられなくなってしまっているかもしれませんが、大きすぎるほど大きな存在なのではないでしょうか。
イヌの視線はヒトのオキシトシン分泌を促進する
人間が犬を可愛い、尊いと感じることには、オキシトシン(幸せホルモン)の分泌が関与しているのではないかと考えます。
オキシトシンが分泌されると、幸せな気持ちになるだけではなく、情を生んだり、仲間意識を生んだりするとされています。
麻布大学獣医学部動物応用科学科によって行われた実験では、『イヌの飼い主にむけた視線は飼い主のオキシトシン分泌を促進する』『イヌのオキシトシン分泌も促進する』ということが分かったとしています。
実験1では、「イヌが飼い主をよく見つめるグループ」と「あまり見つめないグループ」に分け、イヌと飼い主の尿中のオキシトシン濃度の変化が比較されました。
イヌが飼い主をよく見つめるグループでは、30分の交流後、尿中のオキシトシン濃度が上昇したことが分かっています。
人間が犬を可愛いと感じるのは、犬がそばにいるだけでオキシトシンの分泌が促進され、幸せな気持ちになるからなのではないでしょうか。
まとめ
人間が犬を可愛い、尊いと感じることには、化学的根拠があります。しかし、なぜ私が犬を可愛いと感じるのか…正直自分でもよく分かりません。言葉にできない可愛さがあります。
ツンと冷たい態度をされても、近づこうとしただけでガウッと怒られても、犬って可愛いですよね。
犬を見かけるだけで笑みがこぼれますし、つい声をかけたくなってしまいます。飼い主さんと犬が許してくれれば、スキンシップやコミュニケーションだってしたくなってしまいます。
これを今読んでいる、あなたも同じなのではないでしょうか…?