犬がする「ズル賢い」行動とは
犬は賢いがゆえに、ズル賢さも持ち合わせています。愛犬のズル賢い行動にうっかり騙されていませんか?
犬のズル賢い行動は、ときに問題行動の原因になることがあります。
そこで今回は、愛犬がする「ズル賢い」行動について、対処法と合わせて解説します。愛犬のズル賢い行動が問題行動へと発展することがないようにしましょう。
反省しているフリをする
犬のズル賢い行動は、反省しているフリをすることです。
イタズラがバレて飼い主に叱られているとき、ケージの中に入ってしょんぼりしたり、伏せて体勢を低くし怯えた態度を見せたりすることがあります。
叱られている最中に仰向けに寝転がるのは、急所を見せることで反省を示している、と思っていませんか?
(こうすれば許してもらえる)と思って行動しているだけで、なぜ叱られているのかまでは理解できていないかもしれません。
何を叱られていて、なぜ叱られているのかを理解できずにいると、犬は間違った行動を続けてしまいます。
悪い行動を叱るときは、最中または直後に叱りましょう。お留守番中のイタズラなど、事後を叱るのでは、犬が理解できない可能性が高いです。
手足が痛いフリをする
犬のズル賢い行動は、手足が痛いフリをすることです。
お散歩中、歩きたくなくなってしまったときは、手足を上げたり引きずったりすることがあります。手足が痛いフリをして、抱っこしてもらおうという作戦です。
爪切りをしようとしたときは、手足に触れただけで「キャンッ!」と甲高い声で鳴くことがあります。手足が痛いフリをして、苦手な爪切りを避けようという作戦です。
痛がることを心配し、ケガや病気なのではと不安になり、動物病院へ駆け込んだことがあるのではないでしょうか。
獣医師は「仮病」という診断はしません。原因が分からなければ飼い主はずっと不安を抱えたままです。ずる賢さによる問題行動なのでは…と、疑ってみることも必要な場合があるのです。
嫌なことや苦手なことが起こるときに限って手足を痛がるのであれば、痛がるフリをして回避しようとしている、と考えてみるとよいのではないでしょうか。
人によって態度を変える
犬のズル賢い行動は、人によって態度を変えることです。
犬が欲しがるだけおやつをくれる人には、自ら芸をして見せてくれます。指示を出せば、すぐに従います。
おやつの量を管理している人には、自ら芸をして見せることもなければ、指示を出しても従わないことがあります。おやつをくれる人と同じ態度を見せては損してしまうことを分かっているのでしょう。
(自分にだけこんな態度で接してくれるんだ♡)と感じると、ついおやつをあげたくなってしまいますよね。それでは愛犬を肥満や病気にさせてしまいます。
犬の問題行動と言うよりも、人の問題行動になってしまいます。1日の決められた量を家族間で共有し、おやつの与えすぎに注意しましょう。
わざと叱られるようなことをする
犬のズル賢い行動は、わざと叱られるようなことをすることです。
飼い主の気を引くためです。自分に注目させるため、構ってもらうためです。ちょっとしたイタズラであれば良いかもしれませんが、大怪我や命にも関わる危険な行動をしては大変です。
わざと叱られるようなことをしてまで飼い主の引きたいのはなぜなのか、ということを考えてみましょう。スキンシップやコミュニケーションは足りていますか?
まとめ
今回は、犬がする「ズル賢い行動」について解説しました。
賢い犬はズルだって上手にやります。ズル賢い行動であることを見抜けていない飼い主もいらっしゃるかもしれません。
ズル賢い行動には、反応しない(無視をする)ということも、ときには必要だと思います。