犬が「人のことを好き嫌い」する心理
犬も感情がある動物なので、人間に対して「好き」「嫌い」という気持ちがあります。人間の場合は表向き好き嫌いを隠すことができますが、犬たちはそんなことをせずしっかり態度に表してしまいます。
好きな人には全身で好きをアピールしますし、嫌いな人にはお愛想で尻尾を振ることすらしない、というのはよくあることです。
逆に嫌いすぎる場合は、同じ部屋の空気を吸いたくないとばかりに部屋を出て行ってしまったり、近寄ることすらさせずに唸ったりすることも。
よそのおうちの犬であれば仕方ないこともありますが、自分の愛犬がそんな態度になってしまっては悲しすぎます。できれば犬にとって好きな人でありたいものです。
では、犬たちが人間に対して好き嫌いをする心理とはいったいどんなものがあるでしょう。
1.「遊び上手な人好き!」「接し方が下手な人苦手…」
犬は人間と一緒ならなんでも楽しいわけではありません。遊びに誘われたり散歩に誘われたりしても、自分の気分に合わなければそれを楽しいことと思わないでしょう。犬に好かれる人の場合、犬を遊びに誘うのが上手だったり犬との挨拶が上手だったりして、犬と接するときに配慮を見せます。
反対に犬に嫌われやすい人は、犬との遊び方が上手ではない場合が多いようです。挨拶もなしにいきなり頭の上に手を伸ばして撫でようとしたり、犬の気が向かないときに無理やり撫でようとしたりするのはよくありません。犬にとって「距離感がおかしい」という人は嫌われることが多いですね。
2.「ゆっくり話す人好き!」「落ち着いていない人苦手…」
犬はどちらかといえば落ち着いた雰囲気の人間を好みます。ゆっくり話す人、落ち着いたトーンで話す人、犬の挨拶手順を知っている人、動きがゆったりとして分かりやすい人、などです。
反対に猛スピードで話す人、甲高い声を出す人、急に近づいてくる人、予測できない動きをする人などは苦手です。自分に危害を加えられるかもしれない、防御をしなくてはいけない、と気が気ではなくなるようで、犬たちはこういった人と対すると落ち着かなくなります。
こういった特徴を持つのが、人間の子どもです。子ども好きな犬もいますが、落ち着いた環境で育った成犬の場合、予測できない動きをして高い声で話す人間の子どもに対して苦手意識を持つ子も少なくありません。散歩の途中で子どもが近づいてくると避けるような仕草をみせることもあります。
3.「きちんとお世話してくれる人好き!」「気分屋な人苦手…」
人間もそうですが、犬たちも気まぐれに世話をされたりするのはうれしくありません。楽しみにしている散歩やご飯が、飼い主の気まぐれでしか与えられない場合はその人のことを信用しなくなっていくでしょう。
触れ合い方についても気分によって変えてくる人については苦手な子が多いです。この間はこの遊びをしていても怒らなかったのに今日は怒った、というように一貫性がない行動をとる人は、犬自身が混乱してしまうので避けるようになっていきます。
まとめ
今回は、犬が「人のことを好き嫌い」する心理について解説しました。
もちろん犬の性格にも個体差はありますので、好きなタイプ・嫌いなタイプは犬によって異なります。
ただし、好きなポイント・嫌いなポイントにも犬独特の傾向がないわけではなく、においがきつい人や奇抜な格好をしている人、獣医さんなどが嫌われてしまう傾向があるようです。いずれも「自分にとってあまり得がない、怖い」というイメージがあると苦手と感じてしまうようですね。
犬に好かれたいと思ったら今回の記事を参考に、落ち着いたトーンで話しかけ、あくまでも犬のペースで仲良くなろうとするように心がけるとよいでしょう。