犬にかかる生涯費用の相場は約300万〜500万!
犬を迎えるにあたり、生活環境や必要なお世話、準備するべきものなど、さまざまなことを事前に調べておく必要があります。中でも忘れてはいけない点が、犬にかかる費用です。
一般的に犬にかかる平均費用は、年間で約35万と言われています。現在、犬の平均寿命は約14歳なので、単純計算で490万円ほど愛犬の生涯にかかることになるのです。
医療費などが嵩めばより高額になりますし、反対に生涯を通して健康的ならば医療費はあまりかからず、平均よりも抑えめになることもあるでしょう。
これだけの費用をしっかり払い続けることができるのか、必要な時に必要なものや医療を与えてあげることができるのかを考えて、犬をお迎えする必要があります。
『お金がない人』が犬を飼うリスクとは?不幸を招く恐れも
では、お金がない人が犬を飼ってしまうと、具体的にどのようなリスクが懸念されるのでしょうか。
1.犬に快適な生活を提供できない
まずは犬に十分な生活環境を提供できないという懸念点が挙げられます。犬がのびのびと暮らせる広さのある部屋や、十分な食事や消耗品の提供、さらに季節に応じて室温の調整も必要です。
他にも快適な生活環境を愛犬に与えるためには、挙げればキリがないほどさまざまなところに費用がかかってきます。犬に適していない環境は、体調不良やストレスにつながるので、ケチらずに費用をかけましょう。
2.急な怪我や病気に対応しきれない
お金がないと愛犬が急な怪我を負ったり、病気を発症したときに十分な治療を受けさせることができません。犬が寿命を全うするためにも、必要な出来うる限りの医療を受けさせることは飼い主の責務です。
また、病気や怪我の治療は、治療内容によって驚くほど高額になるケースも珍しくありません。特にシニア期に入ると、体調不良や怪我の頻度が増える傾向にあるため、医療費が増幅しがちです。
3.ストレスによって問題行動が頻発
お金がないという理由から、犬にとって快適な生活環境が整えられていないと、犬自身がストレスを溜め込んでしまいます。すると、ストレスによって攻撃的な性格になったり、問題行動が頻発することも。
問題行動が全く改善されない場合、飼い主の手に負えなくなってしまうため、結果として手放してしまうという選択を取る無責任な飼い主もいるのです。
4.飼い主自身の生活が困窮する恐れも
現在、飼い主にお金に余裕がない中で犬を迎えてしまうと、当たり前ですがより月々にかかる費用が増えるため生活は困窮します。
犬に十分な費用をかけられないだけでなく、飼い主自身も食費や日用品など、必要なものに費用を充てることができなくなる恐れがあります。十分な生活が送れないと、飼い主の心身にも影響を与えるため、犬を迎えるタイミングではありません。
5.費用面をカバーしきれず手放す選択を取る人も
先ほど少し触れましたが、お金がない人が犬を飼い費用面をカバーしきれないことで、単純に犬を養育して行くことができない、あるいはストレスを溜めすぎた結果、手に負えなくなるといった事態に陥ることも懸念されます。
その結果、自分では愛犬を育てて行くことができないと決断し、手放すという選択を取る人もいます。
悪環境で育てられた末、最後には捨てられてしまう犬の気持ちを考えると、自ずとお金がない人が犬を飼うべきではないという答えに行き着くのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。現在、お金に余裕がない人が犬を迎えてしまうと、今回紹介したようなさまざまなリスクが懸念されます。犬も飼い主も幸せにはなれないので、まずは安定した収入と余裕のある生活を整えてからお迎えしましょう。