犬の多頭飼いに向いていない人の共通点
お留守番中、寂しい思いをさせている愛犬のために、もう1匹犬を迎えたら…と考えることがあるのではないでしょうか。また、やんちゃ盛りを過ぎ、愛犬が落ち着いてきたタイミングで新しく犬を迎えられたら…と考える人もいらっしゃるでしょう。
もしかしたら、初めて犬を飼うという人の中にも飼い始めから多頭飼いをしたい、と考える人もいらっしゃるかもしれません。
しかし、多頭飼いには慎重になるべきです。安易に多頭飼いをすると、愛犬たちを不幸にしてしまうことがあります。飼い主や家族が不幸になることもあります。
「今、自分は犬を多頭飼いできる状況にあるだろうか?」「愛犬や家族にとって悪影響を及ぼすことはないだろうか?」などと、様々な視点から考えることが大切です。
そこで今回は、犬の多頭飼いに向いていない人の共通点について解説します。いずれかに当てはまる場合は、今はまだ新しく犬を迎えるタイミングではないのでは…と考えてみるとよいと思います。
1.お金に余裕がない
今、愛犬にかかる月々の飼育費用はどれくらいでしょうか。多頭飼いをするとなると、その2倍、3倍と費用がかかります。
同じ犬種であればイメージしやすいかと思いますが、犬種が変れば、愛犬にはない費用がかかることもあります。毎月のトリミング(被毛のカット)が欠かせないなどです。
我が家の先住犬は超小型犬ですが、後から迎えた犬は中型犬で、簡単に計算してみても、超小型犬の2倍~3倍の費用がかかります。超小型犬を3匹飼っているようなものです。
これから新しく家族(赤ちゃん)が増える可能性があるということも考えなければなりません。子供が成長すれば学費もかかります。犬も高齢になれば複数の持病を抱えることもあり、医療費も増えます。
生涯を通して、犬にかかる飼育費用をシミュレーションしてみましょう。お金に余裕がない状況では、犬の多頭飼いに向いていないと言えるのではないでしょうか。
2.時間に余裕がない
想像してみてください。
朝は自分の身支度や子供のお世話で忙しいため、愛犬のお世話はトイレのシートを変えて、お皿にごはんとお水を入れるだけ。
仕事でクタクタになり、夜遅い時間に帰宅し、愛犬をお散歩に連れて行くだけの体力や時間の余裕がないため、トイレのシートを変えて、お皿にごはんとお水を入れるだけ。
犬の飼い主として相応しい状況であると言えるでしょうか。愛犬のお世話をしなければならないというプレッシャーが、飼い主を苦しめることもあります。
お留守番をさせる必要がある場合では、愛犬の朝の健康チェックが欠かせません。体調次第では、お留守番をさせる状態にないかもしれませんし、動物病院へ行かなければならないかもしれません。
また、お留守番する愛犬のための安全チェックも欠かせません。誤飲誤食しそうなものはないか、片づけや整理整頓、簡単な掃除もできた方がよいです。
忙しくバタバタしてしまう朝の時間ほど、うっかり出しっ放しにしてしまったものが、愛犬の命を脅かすことがあります。さらに、温度や湿度の管理も必須です。
ほかにも、犬も高齢になると、介助や介護が欠かせなくなることがあります。今以上に愛犬のお世話に時間がかかるようになります。
時間に余裕がなく、愛犬のために自分の時間を上手くコントロールすることができない状況である場合、犬の多頭飼いに向いていないと言えるのではないでしょうか。
まとめ
犬の多頭飼いに向いていない人の共通点を2つ解説しました。
- お金に余裕がない
- 時間に余裕がない
多頭飼いをしたいと考えるときは、トライアル期間を設けることをおすすめしたいです。
新しく犬を迎えるということは、飼い主や家族だけではなく、愛犬にとっても生活が大きく変化します。我慢してばかりで、ストレスを抱え込み、病気になってしまう犬もいます。
自分自身が犬の多頭飼いに向いているかどうかということだけではなく、愛犬が新しい家族を迎えることに同意してくれるかどうか、まずは先住犬のことを最優先に考えてあげられるとよいと思います。