犬が『脱水症状』を起こしているサイン5つ 主な原因や注意すべき症状まで

犬が『脱水症状』を起こしているサイン5つ 主な原因や注意すべき症状まで

犬が「脱水症状」を起こしている時に見せるサインをご紹介します。原因や注意すべき症状も解説しますので、参考にしてください。

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記事の監修

めのうアニマルクリニック院長。猫が大好きなあまり、犬と猫を分けた動物病院を開院。「犬にも猫にも優しい動物病院」をコンセプトにしています。腫瘍学を得意分野としていますが、しつけに対しても力を入れており、パピークラスを開校して子犬のトレーニングを行っています。

犬が「脱水症状」を起こしているサイン

舌を出して伏せたパグと食器

暑い季節になってくると心配されるのが、犬の「脱水症状」です。犬はことばで体調不良を訴えられませんので、飼い主がきちんとサインを感じ取り対応する必要があります。

そこで今回は、犬が「脱水症状」を起こしているサインについて解説します。愛犬に以下のようなサインが見られたら、脱水症状を起こしている可能性が高いので急ぎ対応しましょう。

1.舌を出して荒い息をしている

犬が舌をだしながら「ハッハッハッ」と荒い息(パンティング)をしている時は脱水を疑いましょう。

犬のパンティングは体温を下げるためにする行動ですが、体が熱くなっている犬は多くの場合、喉がカラカラに乾いています。口の中が乾いている場合も多いので、チェックしてみてください。

愛犬が辛そうに息をして体が熱くなっていたら、脱水症状が悪化しないようにゆっくり水を飲ませてあげましょう。

2.尿の量が少ない、色が濃い

脱水症状を起こしている犬は尿があまり出なくなり、トイレをする回数が普段よりも少なくなります。また、体内の水分が不足すると老廃物が凝縮されるため、出たおしっこの色は濃くなり、ニオイも強くなるでしょう。

愛犬の尿の回数や色はよく観察し、異変があれば体調不良を疑ってください。

3.皮膚の弾力がなくなる

犬が脱水症状になっているかどうか調べたい時には、愛犬の首の後ろの皮膚を指でつまんでみてください。つまんだ皮膚を離した時に皮膚が伸びたまますぐに戻らないなら、犬の体内では水分が不足している可能性が高いです。

脱水していない犬の皮膚は、元の位置に戻るまでにだいたい2秒かかるといわれているので、目安にしましょう。

4.ぐったりしている

犬は水分不足になると疲れやすくなったり、体に怠さを感じるようになります。愛犬が横になったままぐったりし、遊びや食事にも反応しないなら脱水症状を疑いましょう。

水分を摂らせても改善しない場合は他に原因があると考えられるので、早めに動物病院へ行って相談してください。

5.下痢や嘔吐

犬は脱水症状で下痢や嘔吐をすることがあります。

下痢は水分の摂りすぎで起きるイメージがあるかもしれませんが、体内で水が不足し、電解質のバランスが崩れて症状が起きることもあるのです。

下痢や嘔吐は繰り返すとさらに脱水の症状が悪化しますので、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

犬が脱水症状を起こす原因

草むらで口を開けたチワワ

犬が脱水症状を起こすのには、主に以下の原因が考えられます。

  • 飲水量の低下
  • 熱中症
  • 下痢、嘔吐
  • 病気(腎臓病、糖尿病など)

犬は高齢になったり、寒い時期になると水を飲む量が減ってしまうことがありますので、愛犬が水を飲めているか飼い主がしっかりチェックするようにしましょう。

熱中症や下痢・嘔吐、病気などが原因で脱水してしまうこともありますので、愛犬の体調が悪い時には、すみやかに動物病院で治療を受けるようにしてください。

脱水症状は症状が重い場合、犬が死んでしまうこともありますので、飼い主が早期に気づき対処することが大切です。

犬が脱水を起こしている時に注意すべき症状

横たわって舌をだしたフレブル

脱水を起こしている犬に次のような症状が見られたら、急いで動物病院へ連れて行きましょう。

  • 下痢、嘔吐を繰り返す
  • ぐったりして反応が薄い
  • おしっこが出ない

犬の脱水症状は深刻な状態になると、内臓機能の低下や血液の循環障害、体温調節機能の障害などが起き、最悪の場合は命が奪われることもあります。

単なる脱水だと甘く考えず、愛犬の様子がおかしいと感じたら、すぐに対処しましょう。

まとめ

扇風機の風にあたってぐったりしている犬

犬の脱水症状にはさまざまなサインがあらわれますので、軽度のうちに飼い主が気づいて対処するようにしましょう。脱水症状を放置してしまうと、犬の命にかかわります。

日頃から愛犬にはこまめに水を飲ませることを意識して、脱水症状にならないように注意してくださいね。

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